2月6日に、宇宙戦艦ヤマトの新シリーズで全7章で描かされる劇場版「宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち」の第1章「嚆矢篇」の完成披露上映会が開催された(関連記事)。完成披露上映会の会場には、様々なコラボグッズが展示してあった。中でも気になったのが、パナソニックのボール型扇風機「創風機Q」と宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たちがコラボレーションしたモデル「F-BP25TA-S」だ。333台限定販売で、2月6日より予約受付を開始している。価格は7万5000円。
創風機Qは、アスキーでも何度か取り上げているが、6つの吸気口から空気を充填し、風量を7倍にして発射する大風量機構をそなえたボール型の扇風機だ。2017年モデルとなる創風機Q F-BP25TA-Sと「F-BP25T」「F-BP25TA」は、新たに本体中央にLED証明を内蔵し、起動時はブルー/オレンジに点灯する。
F-BP25TA-Sは、筐体カラーがヤマトシルバーで、直進的な気流と吹出口が「波動砲」を想起させるデザインを採用。COSMO NAVYのロゴが刻印されているほか、パッケージも特別仕様となっている。映画本編にも、真田士郎が開発した設定で登場予定(第2章を予定)とのことなので、F-BP25TA-Sをテレビサイに設置して風を受けながらBlu-rayを鑑賞すれば、キャラクター達と同じ空間にいる気分で鑑賞できるのではないだろうか。
なぜ宇宙戦艦ヤマトとコラボ?
F-BP25TA-Sについて担当者に聞いてきた
創風機Qと宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たちはどんな経緯でコラボレーションするにいたったのか。創風機Qとはどういう製品なのか。気になっていたので現地にいたパナソニック スモールアプライアンス商品部 リビング商品課 空室商品係の土井 鴻樹氏に話を聞いてきた。
ーー今回、どうして宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たちとコラボしようと思ったんですか?
土井 鴻樹氏(以下、土井):創風機Qは日本生産で、もっと日本のモノづくりを盛り上げていきたいという思いがありました。その中で、日本の文化であるアニメが100周年ということで、アニメとコラボできないかということになりました。また、創風機Qの形についてネット上で『波動砲みたい』『デス・スター』みたいと話題になったので、今回のコラボができないかと考えました。ちょうど新モデルのQは新たにLEDを搭載して、より波動砲っぽくなりましたしね。
ーーヤマトシルバーの筐体、カッコいいですね。筐体デザイン以外に違う点はありますか?
土井:ありがとうございます。機能は通常モデルと同じです。ヤマトカラーということで、本体にシルバー、台座にレッドを採用しました。また、パッケージのデザインにもこだわっています。
ーー確かにパッケージもヤマト仕様ですね
土井:そうなんです。ちなみに劇中にF-BP25TA-Sのほか、パッケージも登場予定ですので、注目して観ていただければと思います。
ーー波動砲が出そうな本体ですが、LEDは新たに搭載したんですか?
土井:そうですね。2017年の新モデルよりLEDを搭載しています。LEDは、タイマーボタンを長押しすればブルー/オレンジに切り替えることができます。
ーーLED搭載はコラボモデルのために搭載したんですか?
土井:コラボモデルのためにというわけではないです。前のモデルで、創風機Qを上に置けば360度回転する首振りスタンドを発表しました。前モデルでは実用性を強化したので、今回は空間演出部分を強化しようということになり、LEDを搭載することになりました。
ーー空間演出にも色々あると思いますが、なぜLEDにしようと思ったんですか?
土井:色々ユーザーさんから意見をもらっているんですが、空間演出関連の意見としては、LEDを搭載してほしいという声が多かったからです。
ーーそうなんですね。そもそもなんですが、なぜ球体デザインの扇風機を作ろうと思ったんですか?
土井:創風機Qは、6つの吸気口から空気を取り込んで、風量を7倍にして送風することができます。長さでいうと約9m先まで届くパワフルさで、かつ心地よいと感じる自然に近い風「1/fゆらぎ」も搭載しています。この機能を実現させるために開発した結果、球体になったんです。
ーー機能面が先だったんですね。しかし、どうしてデザインや機能にそこまでこだわった扇風機を作ろうと思ったんですか?
土井:創風機Qを開発した部署が扇風機を開発している部署なんですが、扇風機は安い製品が多く販売されており、すぐ新しい製品に買い替えることができるので、使い捨ての部分があると思います。我々はもっと扇風機に愛着を持ってほしいという思いがあり、インテリアとしておしゃれな雰囲気の空間にあっても違和感のないような創風機Qを開発しました。
ーー今回は宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たちとのコラボでしたが、今後もこういったアニメとのコラボをすることはありますか?
土井:それは前向きに検討していきたいです。コラボ先があれば、ぜひコラボさせてもらいたいですね。
ーーありがとうございました。
(c) 西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会