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時計メーカーが本気で作る、驚異のスマートウオッチ

話題騒然、光で発電するスマートウオッチ「エコ・ドライブ Bluetooth」を解剖!

2017年03月10日 11時00分更新

文● 中山 智 編集●飯島恵里子/ASCII

提供: シチズン時計

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エコ・ドライブ Bluetoothの時刻を示すバーインデックス、長短針には夜光が施されている。現在発売されている、他社製の針タイプのスマートウオッチには夜光付きのモデルはない。ささいなことだが、時計メーカーとしては当たり前のユーザビリティーだ。

スマホがなくても、時計としてキッチリ動作する

 スマートウオッチとしての機能だけでなく、時計そのものの質や性能にもシチズンの「時計メーカー」らしいこだわりが詰まっている。北川氏が「アナログへのこだわりとして、針が前提。まずは針ありき」と言うように、ハイブリッドタイプのスマートウオッチとしてはまれな、「秒針」が装備されている。

 また時刻を示すバーインデックスには、夜光が施されており、薄暗い環境でもしっかりと時刻を読み取れる。北川氏は「バーインデックスは、暗所での視認性と明所での質感のバランスを考えてデザインしています」と、やはり時計としての機能や質感がいちばんという考えだ。

 さらにスマホと連携させなくても、時計として単体で利用できる機能も多い。たとえばクロノグラフはりゅうずを操作して、サブダイヤルを「CHR」に合わせると利用可能。カウントは秒針で行なわれ、りゅうず上下のボタンでスタート、ストップ、リセットの操作ができる。

 そのほか時刻合わせや海外旅行などで、別の時刻を表示するローカルタイム機能もスマホからだけではなく、エコ・ドライブ Bluetoothからも変更可能。もちろんスマホと連携させれば自動でセットされるが、スマホが手元になかったり、飛行機の中など電波が利用できないケースでも操作できる。アラームのセットも同様。スマホのアクセサリーではなく、時計単体で製品として成り立っているのも「時計メーカー」の作ったスマートウオッチらしさだ。

左の北米版エコ・ドライブ Bluetoothは、ほぼ同じ仕様でステンレススチールのケースとバンド。右が今回紹介するエコ・ドライブ Bluetooth。ステンレススチールとチタンの重さの違いは一目瞭然なのだ。

チタン採用で超軽量ながら硬度も十分
デザインも従来のターゲットからあえてスライド

 デザインについては「いままでの電波時計とは若干ずらしてきている」(北川氏)とのこと。従来はビジネスマン向けに、スーツに似合うデザインを念頭において設計されているが、「最近はスーツで働く人が減ってきているし、ジャケットすら着ていない人も多い」(北川氏)という。ビジネススタイルの変化に合わせて、カジュアルな服装にあうデザインとなっている。

 特にカラーリングでは顧客対象を若者へとスライドさせることと、りゅうずやサブダイヤルなど機能に付随する部分には同じオレンジの差し色を使用している。

 ケースには、軽量なチタニウムを採用。手に持ってみると、想像していた重さよりも軽いので驚くほど。また、アレルギーなどで肌を傷めるケースも少なく、さびにくいという利点もある。ただし、一般的にチタンは硬度もあまり高くなく、加工も難しい素材だ。

 「男性は腕時計に傷が付いても、使用感や味が出てくるほうが好みかと思っていたら、ユーザーからの声では『男性もケースなどに傷が付くと、凹む』という回答が多かった」(北川氏)というユーザーからの声に応えた。

 エコ・ドライブ Bluetoothは、純チタニウムにシチズン独自の表面硬化技術「デュラテクト」を施すことで、ステンレスの5倍以上の硬さを実現し、傷つきにくいように仕上げている。シチズンでは1970年代から、腕時計にチタンを採用しており、加工技術についての蓄積も多いからこそ採用できる素材だ。

 話しを聞いていくと「はじめに時計ありき」という、設計思想が柱にあることがよくわかる。そのぶん何でもできる、液晶ディスプレー搭載タイプのスマートウオッチと比べれば機能が少ないが、シンプルだからこそ長く使えるとも言える。エコ・ドライブ Bluetoothは、スマホアクセサリーとしてのスマートウオッチではなく、スマホと対等なデバイスとして仕上がったスマートウオッチだ。


ケースとバンドにスーパーチタニウムを採用した、BZ1034-52E

スーパーチタニウムケースにカーフレザー製のバンドを合わせた、BZ1035-09E


エコ・ドライブ Bluetoothの機能紹介動画


製品名 エコ・ドライブ Bluetooth
商品番号 BZ1034-52E BZ1035-09E
キャリバー W770
駆動形式 光発電エコ・ドライブ
対応OS
(本体、アプリともに)
iOS 9.3以上、Android 5.1以上
ケース径、厚み 44.4mm、14.0mm(ともに設計値)
ケース素材、バンド素材 スーパーチタニウム+デュラテクト、スーパーチタニウム+デュラテクト スーパーチタニウム+デュラテクト、カーフレザー
ガラス サファイアガラス(無反射コーティング)
主な仕様 パワーセーブ機能、デイ&デイト表示、24時間表示、ローカルタイム機能、日付早修正機能、接続状態表示機能(ON、OFF)、通知表示機能(CALL、INFO、LL)、自動時刻受信機能、振動機能、フィルタリング機能、1/1秒クロノグラフ(60分計)、アラーム、パーペチュアルカレンダー、ライトレベル インディケーター、衝撃探知機能、充電量表示機能、充電警告機能、過充電防止機能、夜光(針、インデックス)
通信 Bluetooth LE
フル充電後、1度も
充電しないで時計が
停止するまでの目安時間
約9ヵ月(スマートフォンと接続した場合)、約1年6ヵ月(スマートフォンと接続しない場合)、最大約4年(パワーセーブ作動時)
通常に動く状態を
1日保つための
目安充電時間
12分(晴天の屋外/100,000Lx)、30分(曇天の屋外/10,000Lx)、1.5時間(30W 蛍光灯の20cm下/3,000Lx)、8時間(屋内照明/500Lx)
防水性能 10気圧防水
価格 10万8000円 9万1800円

(提供:シチズン時計)

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