ケイ・オプティコムのモバイルサービス「mineo」は、事業戦略説明会と題する記者会見を開催。契約数100万件達成に向けた新施策について説明を行なった。
契約数は50万件を突破、100万200万を目指す
mineoの成長エンジンが「マイネ王」
まず説明会の冒頭では、mineoの現状について紹介された。まず契約数は今年初頭に50万件を突破。今年度の目標である55万件は達成の見込み。
その中身についても、MVNO市場でのシェアがNTTコム、IIJ、楽天に続く4位に。音声SIM/女性ユーザーの割合がアップするなど、メイン端末として利用している利用者が多くなったのではないかと分析する。また、市場全体にもまだまだ伸びしろがあると見ており、2017年度末での100万契約、2019年度末での200万契約という道筋を描いている。
そのmineoの強みとして紹介されたのが、以前から力を入れている「マイネ王」を中心としたファンコミュニティー。ユーザー間およびユーザーと運営側の距離が身近になることで、ユーザーロイヤルティー/サービス評価のアップに繋がっており、契約継続/新規ユーザー獲得といったmineoの成長エンジンになっているという。
具体的な内容としては、月100件以上のユーザーの意見が寄せられる「アイデアファーム」については実施済がすでに27件。また、マイネ王で発生したユーザーにとってのいいことを「HAPPY!」としてカウントして可視化するなどの取り組みが紹介された。
ZenFone 2機種にファーウェイ製タブを追加
5型のコンパクト高性能機を今春発売予定
一方の新サービスとしては、スマホ3機種とタブレット1機種を追加。また、エントリーユーザー向けの通話定額やサポートサービスを開始する。
端末はいずれもドコモ/auのマルチキャリア対応モデル。スマホはASUSの「ZenFone 3」(税抜3万9600円、月1650円×24回)と「ZenFone 3 Laser」(税抜2万7600円、月1150円×24回)、タブレットはauのデータ通信が利用できるファーウェイの「MediaPad T2 8 Pro」(税抜2万2800円、月950円×24回)。スマホのもう1台については、高スペックで5型のコンパクトモデルとのみ公表。「まだ世に出ていない端末。2月のMWCで公開されるのではないか」と期待を持たせた。
エントリーユーザー向けサービスは、1つ目はユーザーの自宅に訪問して初期設定やアプリの設定をしてくれる「訪問サービス」。1台あたり税抜9000円で出張費も込みとなっている明瞭会計が特長。さらにオプションでLINEのアカウント設定や電話用の移行、使い方のレクチャーも追加できる。
もう1つは1回5分までの国内通話が定額となる「5分かけ放題サービス」(税抜月850円)。ともに3月1日開始となる。
今回紹介されたものも含むサービス内容を、mineoでは「新しいフツー」と題して、テレビCMを放映するなど積極的にプロモーション展開を行なう。CMキャラクターは従来から継続して、葵わかなさんを起用。家族のみならずユーザー間なら誰とでも可能なパケットの分け合いサービスを含めてアピールしていく。また、大阪、名古屋に続いて、リアルショップの旗艦店として東京に「mineo 渋谷」を2月1日に開店する。
質疑応答では、au網を利用するAプランとドコモ網を利用するDプランの割合について、50万件到達の時点で28万件と22万件と公表。また、新規の申込件数では一時期はDプランが上回ったこともあったが、ここに来て再びAプランの方が多くなっているという。
また、関西電力を親会社に持ち、関西圏で固定回線も展開するケイ・オプティコムだけに、mineoでもまだまだ関西の割合が多いのかという質問に対しては、「関東4割、関西3割、中部11%、残りはそのほか」とユーザーは広がっており、全国でテレビCMを放映するのもその狙いがあるとした。