家庭にもプロジェクターと有機ELテレビが普及!? AV機器の未来はこうなる! 第3回
2017年はソニー、パナソニック、LGの有機ELテレビが目玉! CES会場ブースでビジュアル機器をチェック
2017年01月12日 12時00分更新
CES全体としては韓国メーカーが注目を集める
日本メーカーという色眼鏡を外して考えると、CES 2017で最も注目を集めていたテレビは韓国LGの「LG OLED TV W」だった。
プレスカンファレンスでも発表された有機ELパネルの2.57mmという、過去最大級の“薄さ”は圧巻。
「ペーパーディスプレイ」といううたい文句をまさに実現する、壁にマグネットを使って貼り付ける設置方法を2017年に実際に発売するモデルで実現してしまうのだ。
外付けチューナーを兼ねたサウンドバーは「Dolby Atmos」にも対応。薄型テレビの未来像として最も注目を集めていた。
液晶テレビにも注目の新技術が続々登場!
有機ELと比べると大きくトーンダウンするが、液晶テレビもいくつか紹介しておこう。
まず、日本で発売確実なモデルがソニーの「X93E」シリーズ。エッジLEDライトでエリア駆動が可能な「Slim Backlight Drive +」(“+”が付いたのが新しい)を搭載し、OLEDと同じ「X1 Extreme」のエンジンを搭載するミドルハイの位置づけの機種だ。
他メーカーでは、LGが液晶の新技術として「Nano Cell Display」を発表。LEDバックライトに塗布する新技術で広色域と広視野角を両立する。
ライバルの韓国サムスンは「QLED」という新ブランドを打ち出し、「Quantum Dot」(量子ドット)シートを採用した自社製品の画質アピールに熱心だった。
目下、サムスンが日韓メーカーで唯一、OLEDテレビを展開していない(他社製パネルでさえも)ということで液晶に全力投球したいという思惑の表われだろう。
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