日立化成は12月26日、液晶ディスプレーの広色域化を実現する量子ドットフィルムを量産、販売開始すると発表した。
量子ドットフィルムは液晶ディスプレーに用いる光学フィルム製品。数nm~10数nmクラスの半導体微結晶粒子を配しており、粒子サイズや成分によって光の波長を自在に調整できる。
量子ドットフィルムを用いることで、従来の液晶ディスプレーでは達成困難だったBT.2020色域規格の90%以上が達成可能となるという。量子ドットフィルムは従来の液晶製造工程でそのまま積層可能で、とくに設備投資を必要としない。