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年末年始に買いたい2016年のお買い得ガジェット 第2回

10万円の4Kテレビや3万円のハイレゾオーディオ! 2016年お買い得AV機器はこれで決まり!

2016年12月21日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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UHD BDを再生! やっぱりHDR映像は一味違う!!

入力した信号を確認。接続した機器は「Xbox One」と認識。映像信号も2160p/24Hz、HDRとなっている

入力した信号を確認。接続した機器は「Xbox One」と認識。映像信号も2160p/24Hz、HDRとなっている

 さっそく、実売価格 3万7000円前後で買える「Xbox One S」を使ってUHD BDを再生してみる。画面表示で確認してみると、4K入力(2160p)でHDR信号も認識していることがわかる。

画質を選べるAVポジションのメニュー。映画などのほか、ゲームやPC、フォトといったモードも用意されている

画質を選べるAVポジションのメニュー。映画などのほか、ゲームやPC、フォトといったモードも用意されている

画質調整のメニュー。明るさやコントラストなどの基本的な調整が可能だ

画質調整のメニュー。明るさやコントラストなどの基本的な調整が可能だ

HDR映像入力時に選べる「HDRガンマ設定」。これを調整することでHDRの高輝度表示を好みに合わせて微調整できる

HDR映像入力時に選べる「HDRガンマ設定」。これを調整することでHDRの高輝度表示を好みに合わせて微調整できる

音声の調整では、サラウンドのオン/オフとサラウンド再生時の音声モードも選べる

音声の調整では、サラウンドのオン/オフとサラウンド再生時の音声モードも選べる

 画面モードは「映画」ポジションで見てみたが、明るく鮮やかな映像で精細感の高さも十分。一般的な明るさの室内で見るならば、コントラスト感も不足はない。

 地球を1/3くらい覆うような巨大な円盤が見物の「インディペンデンスデイ:リサージェンス」を見てみたが、宇宙空間の星の瞬きや、ビーム光線の輝きなどHDRらしさはしっかりと出ていて、思った以上に満足度の高い映像が楽しめて驚いた。

 巨大な円盤の脚部が大気の摩擦で燃え上がりながら地球に降りてくる場面は迫力たっぷり。大地震のように地面が割れ、津波が巻き起こる映像も、今まで映画の大災害のシーンとはリアルさや臨場感がケタ違いだ。

 興味深かったのは、HDR映像の画質を微調整できる「HDRガンマ設定」。マイナス方向とすると暗部の再現性を高め、プラス方向とすると高輝度のパワー感が増す。

 これを調整することで、HDRの高輝度の感じがかなり変化する。今回は明るい環境だったので、プラス方向としてみたが、ビーム光線や爆発の光のパワーが一段と強烈になり、かなり見応えのある映像になった。

 逆に、暗い部屋で見るには暗部の階調が再現しにくくなるので、マイナス方向に調整すると良さそうだ。

 こうした調整機能も有効に使えるし、映像自体も十分に凄みのあるものが楽しめた。もちろん、暗室のような環境でじっくりと視聴をするならば、ハイエンド級のモデルの方が優れた映像表現をするのは間違いないが、多くの人が楽しむような普通の明るさの環境では、10万円ほどのLC-40U40でもそれほど大きな差は感じなかった。

 強いて言えば、画面サイズはリビングで使うにはちょっと小さいと思うが、物足りなさを感じたのはその程度だ。

もう少し予算があるならもっと大きな画面で!

 自分自身はSDR変換した(非HDR)映像でもUHD BDの良さは十分味わえると言っていたが、やはりHDR映像とは明らかな差があることを感じてしまった。

 これだけの迫力ある映像が楽しめるならば10万円ほどの価格は安い。テレビの買い換えを検討している人なら、このモデルはぜひとも検討してほしい。

 もっと大きい画面がいいという人には、同シリーズの50V型や55V型がいい。もちろん、価格は高くなるが十分にお買い得だ。

 また、もう少し予算があるならば、東芝の「43Z700X」(実売価格 18万円前後)もおススメ。HDR対応はもちろんのこと、地デジ6chを全録できるタイムシフトマシンに対応(外付けHDDの増設が必要)、映像エンジンも「4KレグザエンジンHDR PRO」搭載で、前面直下LEDバックライトの採用で高輝度と高コントラストを実現している。

 実力の高さは十分以上で、画質にこだわる人でも納得の内容だ。最上位モデルの高画質機能もすべて盛り込まれており、UHD BDはもちろんのこと、地デジなども美しい映像で楽しめる。

 こちらは視野角の広いIPSパネルを採用しているので、絶対的なコントラストはVA型にやや劣るが、比較的明るい環境では大きな差にはならない。むしろ、視野角が広いため部屋のなかの広い範囲で美しい映像を楽しめるのでリビング向きと言える。

 Netflixなどをはじめとした4K動画配信サービスにも幅広く対応しているし、録画番組を含めて多彩な映像コンテンツをナビゲーションしてくれる「見るコレ」など、テレビを楽しむ機能も充実しており、機能性でも大満足の製品だ。

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