年末年始の帰省、コミケや初詣の行列にもオススメ!?
例えば、キッチンで何かしながら、側に置いたタブレットで動画を再生といった使い方をしている人は多い。しかし実際には何かと忙しく、なかなかタブレットを注視するというのは難しい。一方「MOVERIO BT-300」だと、視線の先に常に大画面があるのだ。常に注視できなくても、視界には周囲の様子と映画が同時に見えているので、どちらも均等にチェックできる。タブレットのように1カ所を注視すると、ほかの作業がおろそかになって危険もつきまとうが、現実も見える「MOVERIO BT-300」の場合、どちらにも注意しやすいので、「ながら視聴」に向いている。
こうした「MOVERIO BT-300」の使い道は色々思いつく。ASCII.jpの読者であれば、コミケの行列中の暇つぶしをはじめ、初詣の行列に並んでいる最中の暇つぶしには最適といえるだろう。年末年始の帰省など長時間新幹線に揺られている間に使うこともオススメだ。外部の状況が見られるARスマートグラスなら、検札に来た車掌にも気付くし、寝入っていた子供が起き出したこともすぐに把握できるからだ。
「MOVERIO BT-300」をキッチンで使ってみた!
実際に「MOVERIO BT-300」は料理中に活用できるのか、とある主婦の女性に使ってもらった。その女性は、料理中には映像配信サービスを使って映画やドラマを見たり、初チャレンジの料理だったらレシピをタブレットで検索したりしていたそうだ。
「最初は違和感があったけど、しばらく使っていると慣れました」と女性。本体のみで約69gという重さは、メガネとしては重いが、長時間付けていくのが苦になるほどではない。シースルーなので、問題なくキッチンでも使えそうだ。
試しに楽天SHOWTIMEを使って映像を見てもらうと、目の前に表示される大画面に驚いた様子で、「思ったよりきれいに見えるんですね」と感心しきり。映像を見ながらキッチンに立ってもらったところ、「今まで、タブレットの画面を見るために無理に顔を向けたりして、けっこう大変だったんです」と話して、自然な体勢で見られる「MOVERIO BT-300」は好印象のようだ。
これまでもタブレットでながら視聴をしていたため、映像を見ながらできる作業と、映像を見るとできない作業は分かっているようで、普段通りの手際で料理をしつつ、合間合間で映像をちゃんと見ている様子がうかがえた。味見をするときも、視界の隅に現実が見えるので、手元が狂わずに味見をして、「MOVERIO BT-300」を装着しながらでも問題なく料理はできていた。
レシピの閲覧を試してもらったところ、「すぐ目の前にレシピが見えるのは便利」だという。今までは、一度レシピを見て覚えて料理を始め、「塩が大さじ1杯、醤油小さじ2杯……」と記憶に頼って調味料を入れた後、見直してみたら実は逆だった、なんてこともあったそうだ。
また、レシピサイトで手順を再確認する際などは、今まではタブレットにわざわざ手を伸ばして画面をタッチするといった動作が必要だったそうだが、「MOVERIO BT-300」の場合、ポケットなどに入れたコントローラーに手を伸ばせばすぐに操作できる点も好印象だったようだ。コントローラーはエプロンのポケットにすっぽりと収まりやすいサイズのため、邪魔に感じることはなかったと話してくれた。