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17.3型ディスプレーで快適作業! デル「New Inspiron 17 5000」をチェック

2016年12月16日 10時00分更新

文● 高橋量 編集●八尋/ASCII

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 国内外を問わずノートPCでもっともよく使われているのが、15.6型の液晶ディスプレーを搭載した「スタンダードノート」と呼ばれるタイプだ。解像度については価格が安い1366×768ドットを選ぶ人が多いのだが、映像の精細さや1画面あたりの情報量で勝る1920×1080ドットのフルHDを好むユーザーも少なくない。実際、仕事で使うならフルHDのほうが作業効率が高く、写真や動画の品質にも優れている。

 だが15.6型のフルHD表示では、文字が小さく感じたり写真の細部を確認しづらく感じる人もいるのではないだろうか。正直なところ筆者は最近小さな字が読みづらくなってきており、15.6型以下の液晶ディスプレーでは目を凝らしたりメガネを外して見ることがたまにある。そのような症状はなくても、映画や動画をより大きな画面で楽しみたいというニーズもあるはずだ。

 そんな方におすすめしたいのが、17.3型の液晶ディスプレーを搭載したデルの「New Inspiron 17 5000シリーズ」だ。解像度は1920×1080ドットで、情報量の多さと映像の精細さは十分満足できるレベル。また15.6型と比べて画面がひと回り大きいので、細かな文字をムリなく読めるのもうれしい。そして最大のメリットは、大きくて見やすい画面をデスクトップよりもコンパクトなノートで実現できる。

 そこで今回は「New Inspiron 17 5000 シリーズ プラチナ・フルHD」の実機を使って、本体デザインや各部の使い勝手についてレビューをお届けする。

17.3型で1920×1080ドットの液晶ディスプレーを搭載する「New Inspiron 17 5000 シリーズ プラチナ・フルHD」

文字や写真が見やすい17.3型ディスプレーを搭載

 実際のところ、15.6型と17.3型では液晶ディスプレーの大きさが劇的に変わるわけでない。下の図をご覧いただくとおわかりのようにその差は意外に小さく、面積比では19%程度の違いだ。

15.6型と17.3型の大きさの違い

液晶ディスプレイの縦横サイズ(アスペクト比16:9の場合)※1インチ=25.4mmとした場合
高さ
15.6型 345mm 194mm
17.3型 383mm 215mm

 17.3型の液晶ディスプレーを単体で見ると、それほど大きく感じないことがあるかもしれない。だが15.6型と17.3型を並べて見ると、17.3型のほうがひとまわり大きく感じる。表示される文字も、15.6型よりひと回り大きめだ。作業をスムーズにこなしたい方にとって、このサイズは大きな武器となるだろう。

 標準では付属ユーティリティの「TrueColor」が有効になっており、色温度がやや高めに設定されていた。おそらくブルーライトを抑えるための配慮だと思うのだが、色味が気になる場合は自分好みに変更するか、色の調整を無効化すればよい。

1920×1080ドットの17.3型液晶ディスプレー。15.6型よりも文字が写真の細部のディティールがひとまわり大きく表示されるため見やすい

 本体サイズは、幅424×奥行き280×高さ25.3mmだ。サイズ感はA3サイズ(幅420×奥行き297mm)に近く、フットプリント(接地面積)はそれなりに大きい。だがボディが比較的スリムなので、それほど巨大だとは感じられなかった。ちなみに前モデル(5758)では高さが29.2mm(タッチ対応モデル)/27mm(非タッチモデル)だったので、新モデルはいくぶん薄くなっている。

 なお新モデルの重量は3.09kgだ。ノートとしてはやや重いのだが、据え置き向けのマシンなので、それほど大きな問題ではない。設置場所を変えるためなら、十分持ち歩ける範囲内だ。

New Inspiron 17 5000 シリーズ プラチナ・フルHDの底面。フットプリントは幅424×奥行き280mmだ

本体の高さは25.3mm。フットプリントがそれなりに大きいので、数値以上にスリムに感じる

 ボディの素材には、ノートでは一般的な樹脂(プラスチック)が使われている。天板部分は光沢ありのグロス仕上げだ。質感としては標準的だが、安っぽさは感じられない。本体カラーはダークシルバーの落ち着いた色合いで、シーンを選ばずに利用できるだろう。

本体カラーはややメタリック風なダークシルバー。天板部分は光沢のあるグレア仕上げだ

 キーボードはテンキーありの105キー構成。標準的な日本語配列を採用しているものの、Enterキー周辺の一部のキーで隣接している部分がある。見た目はやや変則的ではあるものの、実際に使ってみたところ違和感なくタイプできた。ただ個人的には、Backspaceキーがもう少し大きいほうがありがたい。

New Inspiron 17 5000 シリーズ プラチナ・フルHDのキーボード。キーピッチは実測で19mm、キーストロークは1.5mmだった。入力時にたわむものの底打ち感はなく、全体的なタイプ感は悪くない

 インターフェースとしては、USB3.0×2、USB2.0×1、HDMI(1.4a)、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、有線LAN端子が用意されている。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブだ。アナログRGB(VGA)端子はないものの、ビジネスでも十分活用できる構成だと言える。

左側面には電源コネクター、有線LAN、HDMI、USB3.0×2、ヘッドホン出力

右側面にはD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、USB2.0×1、光学ドライブを用意。メモリーカードスロットにSDサイズのカードを挿れると10mm程度はみ出るため、挿しっぱなしでの持ち歩きは控えたほうが吉

光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブを搭載

17.3型なら普段の作業がより快適に!

 17.3型の液晶ディスプレーを搭載した「New Inspiron 17 5000 シリーズ プラチナ・フルHD」は各部のサイズに余裕があるので、15.6型ノートよりも使いやすい。持ち歩きにはやや不便だが、据え置き用途なら問題はないはずだ。作業効率を向上させたい方は、ぜひ一度17.3型モデルを検討してみていただきたい。

試用機の主なスペック
機種 New Inspiron 17 5000 シリーズ プラチナ・フルHD
CPU Core i7-7500U(2.7GHz)
グラフィックス Radeon R7 M445
メモリー 8GB
ストレージ 1TB HDD
ディスプレー 17.3型(1920×1080ドット)
光学式ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
通信規格 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
インターフェース USB 3.0×2、USB 2.0×1、HDMI端子など
サイズ およそ幅424×奥行280×高さ25.3mm
OS Windows 10 Home(64bit)
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