クラウド事業者が利用できる実用性を備えた運用統合ソフトの開発を目指す
さくら、ビットスターらとOSS運用統合ソフト「Hatohol」共同検証
2016年11月30日 13時56分更新
さくらインターネットは11月29日、ビットスター、ミラクル・リナックスと共に、クラウド事業者が利用できる実用性を備えた運用統合ソフトの開発を目指し、オープンソースソフトウェア(OSS)「Hatohol」の共同検証を開始すると発表した。
Hatoholは、ミラクル・リナックスが支援する開発コミュニティー「Project Hatohol」で開発されているOSS運用統合ソフト。システム監視やジョブ管理、インシデント管理、ログ管理など、さまざまな運用管理ツールのハブとして機能する。
また、システム監視ツールの統合機能を持ち、複数の監視環境、Zabbix、Nagiosなどと連携することで監視情報を集約して一元的に表示し、運用統合する機能を提供するとしている。
今後さまざまなクラウド基盤やその他のツールとの連携対応を進めることで、将来的に見込まれる監視規模・拠点の拡大や、ハイブリッドクラウド環境の監視などの要望に応え、エンタープライズ環境での利用に十分対応できる監視システムを提供するという。
共同検証では、12月にリリース予定のHatohol最新版(16.12)を利用して、大規模システムや大量ドメインなどのさまざまなテーマにおいて検証を実施する。クラウド事業者が求める実用性として大規模システムや大量ドメインにおけるパフォーマンスを検証するほか、運用統合のあるべき姿について運用現場の意見を反映して提案していく予定。