日本マイクロソフトは、「Windows Innovation Day」として、年末商戦向けにデバイスメーカーから発売されるWindows 10搭載PCなどを紹介。さらに、年末商戦向けの施策を発表した。国内でWindows 10デバイスを発売するデバイスパートナー14社が登壇。さらに、クリエイティブ分野、ゲーム分野、セキュリティ分野からもゲストが登壇した。
日本マイクロソフトの平野拓也社長は、「これだけのデバイスメーカーが揃って会見を行なえるのは日本だけ。年末商戦では、仕事だけでなく、遊びや趣味で楽しめるPCを訴求したい。店頭では、PCに直接触れる場を作り、製品の特徴を理解してもらい、楽しみ方を理解してもらう。
そのために、売り場で製品を説明するプロダクトアドバイザーを増員し、スペック中心のモノ売りから、最適な使い方を提案するコト売りへとシフトしていく。
デバイスメーカー各社から、年末商戦に向けて素晴らしいデバイスが登場する。デジタルライフスタイルを楽しんでほしい」とし、「楽しめるデバイスとしてのPCの訴求」「店頭での体験をさらに向上」「パートナーエコシステムの拡大&連携」の3点に取り組む姿勢を示した。
なお、米国で発表したWindows Studioなどの国内発売時期については、「予定はしているが時期は決まっていない。ぜひ楽しみにしてほしい。それによって新たな市場を作っていきたい」(日本マイクロソフト Windows本部本部長の三上智子氏)と述べた。
また、日本マイクロソフト 執行役員常務 コンシューマー&パートナーグループ担当の高橋美波氏は、「今年の年末商戦では、『MyヒーローPC』をテーマに、料理、音楽、写真の利用シナリオに沿った提案を売り場で行っていく。現在、全国27店舗のWindowsエリアと呼ぶ店舗があるが、そこに3倍規模のプロダクトアドバイザーを配備し、それぞれの用途にマッチした使い方提案を行う。各社の魅力的なデバイスを提案できるという、Windows 10ならではのエコシステムを生かしたい」とした。
同社の調べによると、プロダクトアドバイザーによる説明を受けた来店客は、顧客満足度が5ポイント上昇するという結果が出ているという。
さらに、日本マイクロソフト 執行役員 OEM統括本部長の金古毅氏は、「昨年の年末商戦に比べると、2in1パソコンは、30%以上も機種数が増加している。今年の年末商戦では、Windows 10搭載デバイスは、国内だけで、327機種が発売される予定であり、前年比で25%も機種数が増加している。多くのデバイスを選択できることがWindows 10の強みであり、質の高いユーザー体験を実現している」とした。
Windows 10 Mobile搭載スマホは、昨年は6機種だったが、今年の年末商戦では、12社14機種が発売され、とくに法人分野でも活用が促進されていることも示した。
Pixivへの投稿のうち、88.1%がWindowsによるもの
さらに高橋執行役員常務は、ペンコンピューティングによる「クリエイティブ」、Xbox One SやWindows Gamingによる「ゲーム/エンターテイメント」、Windows Helloによる「セキュリティ」という観点から、同社の年末商戦向け施策を説明した。
ゲストとして登壇したピクシブ 執行役員 伊藤浩樹氏は、「Pixivへの投稿のうち、88.1%がWindowsによるもの。端末とペンで創作活動を行ない、楽しめる世界が訪れている。今まで投稿していなかった人たちにも裾野を広げていきたい。Windowsによるペンデバイスを活用するとともに、協業によって機能を強化。創作活動をグローバルに広げたい」とコメント。
絵コンテづくりの時間が半分程度に削減できた
映画「ひるね姫~知らないワタシの物語~」の原作・監督・脚本の神山賢治氏は、「VAIO Z Canvasを利用しており、絵コンテの作業をする際に、スケッチブックのように外に持ち運んで使える点に魅力を感じた。今回の作品では、デジタル化された環境で作業することにも挑戦した。作画をフルデジタル化したのはこれが初めてである。絵コンテづくりの時間が半分程度に削減できた。極端なことをいえば、これ1台で映画ができてしまう」と発言した。
