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「GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル」2017年4月公開予定

実写版「攻殻機動隊」イベントで予告解禁、スカーレット・ヨハンソンやビートたけしも登場

2016年11月14日 18時00分更新

文● 八尋/ASCII

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「GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル」のエクスクルーシブイベントが開催

 攻殻機動隊は、士郎 正宗氏の漫画で、これまでに押井 守監督の映画「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」「イノセンス」をはじめ、神山 健治監督が手掛けた「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」、黄瀬 和哉監督の映画「攻殻機動隊 ARISE」など、世界中にファンがいる日本が誇る作品の1つだ。

 そんな攻殻機動隊が、ついに実写化。2017年4月に、パラマウント・ピクチャーズが制作するハリウッド映画「GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル」が公開される。

 11月13日にGHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェルのエクスクルーシブイベントが開催された。イベントには、抽選で当選した100組200名のファンが集結。会場はDJによるミュージックとリミックスされた映像が流れ、イベント開始前から熱気に包まれていた。また、劇中に登場する衣装や武器のほか、コンセプトアートなどの展示も見ることができた。

会場の外にはGHOST IN THE SHELLと浮かび上がっていた

劇中で使用されたバトーの車

会場はDJのミュージックと映像が流れていた

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊につづき、本作でも音楽を担当する川井 憲次さんのライブアクトでイベントは幕を開けた。曲はGHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊の「Cinema Symphony - Ghost In The Shell OST」

 イベントは、GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊に続き、本作でも音楽を担当する川井 憲次さんによるライブアクトで幕を開けた。その後司会のクリス ペプラーさんの呼び込みで、本作の監督を務めたルパート・サンダース監督、荒巻大輔を演じたビートたけしさん、原作の草薙素子にあたる“少佐”を演じたスカーレット・ヨハンソンさんが登壇した。

ルパート・サンダース監督

 ルパート・サンダース監督は「映画を制作する前から、士郎さんの漫画から押井さん、神山さん攻殻機動隊が好きで、人気の高い作品を題材に映画を制作できることは光栄なことです。世界観ができあがっている作品なのでプレッシャーはありましたが、クリエイターとしてオリジナリティーも出したかったです」と挨拶した。

 また、GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェルについて「私がすごく作品のファンなので、自分勝手かもしれませんが、大好きな作品を実写化したかったんです。もともとのテーマであるサイバーパンクを表現しようと思いました。近未来を描いた作品ではありますが、少佐が旅を続ける中で、自分が誰であるのかを探そうとしているという、同時に1人のキャラクターの物語でもあります」と説明した。

 また、主演を演じるスカーレット・ヨハンソンさんについて「彼女は女優として20年の経験を持っていますし、エッジの効いた作品にも出ています。タフさは少佐並みですし、アンドロイドの体の主人公も細かいニュアンスで表現してくれると思い、キャスティングしました。彼女が参加してくれてとてもうれしいです。また、押井さんにも『スカーレット・ヨハンソンがとてもよかった』といってもらえて、それも自信につながりました。押井さんには、撮影現場にもきていただきました」とコメントした。

 また、ビートたけしさんについて「今回キャスティングする前から、私は『HANA-BI』や『ソナチネ』で知っていましたし、私の監督としての成長にも彼の作品が反映されていると思います。荒巻は彼以外考えられないと思っていました。荒巻は作品の中で日本語を話します。それは日本から(攻殻機動隊が)発祥していることも意味しています」と述べた。

私の映画100本作れるよ

ビートたけしさんも登場。「どうも、渡辺謙です」と挨拶し、会場を沸かせた

 ビートたけしさんは「今考えると、昔はアニメを少し馬鹿にしていましたが、攻殻機動隊はなかなかいい作品だなと思っています。自分が荒巻役をやらせてもらえたのはうれしいです」と挨拶。また、荒巻のオファーについて「初めは嫌だといっていましたが、(攻殻機動隊は)日本製で、9課も日本の組織だから日本語でいいといわれました。また、セリフ覚えが悪いといったりもしましたが、『プロンプター(役者にセリフを教える役)』がいるから大丈夫だと説得されました」とコメントした。

 スカーレット・ヨハンソンさんとの共演について「一番感動したのは、スカーレット・ヨハンソンが俺のカンペを持っていたことですね。彼女はずっと旬な女優さんで、映画に対するテイクを重ねるごとに新鮮な芝居をしてくれます。一緒の画面に映ったことが非常に光栄に思っています。それ以降は、ちゃんと覚えるようにしました」と述べた。演じた荒巻については「冷静な判断と冷酷な心を持っていて、躊躇なく人を撃つけど、少佐とはある意味親子のような関係で、身内には優しいような人物を目指しました」とコメント。

 本作について「悔しいくらいお金がかかっています。私の映画が100本くらいできそうです。特殊メイクやデザイナーはすごいと思いました。映画というのは総合芸術なので、参加できたことが非常にうれしいです」と述べた。

少佐のキャラクターと物語にすごく魅力を感じた

スカーレット・ヨハンソンさん

 スカーレット・ヨハンソンさんは「日本は素晴らしいので大好きです。17歳のときに仕事をして、それ以来毎回日本に戻るたびになじみを感じます。大好きな街です」と挨拶した。攻殻機動隊について「出演の話があるまで、まったく知りませんでしたが、監督とお会いしてビジュアルプレゼンテーションを見せてもらい、それがとても見事でした」とコメントした。

 少佐については「本作は少佐の旅の話で、彼女のキャラクターがストーリーを進めていく役です。彼女はユニークな体験をしている人で、自分の中に何か影を感じています。そういう側面を演じられるというのはとても魅力的でした。また、彼女はアクションもすぐれているので、肉体的にトレーニングを受けましたし、武器の使い方なども覚えました」と述べた。

 また、ビートたけしさんについて「これだけ素晴らしい偉大な方と仕事をするときは、1歩下がって観察するんです。たけしさんは日本語、私は英語での会話だったんですが、人間はその人の内面だと思っています。たけしさんは、時々子供のような感じだったり、いろいろな複雑な感情を感じました。とても感動的な体験でした」とコメント。

 最後に「私にとって少佐には特別な思いがあります。本作は彼女の自己発見という特別な旅で、成長の物語です。みなさんにも自身と少佐とのつながりを感じてほしいですし、世界中のファンの方々に楽しんでいただきたいです」と挨拶した。

 GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェルは、2017年4月公開予定。イベントの最後には、初公開となる予告編も公開されたが、攻殻機動隊ファンも、そうでない人も存分に楽しめるのではないだろうかと感じた。本作が自分のゴーストにどうささやくのか、今から楽しみだ。


作品情報
作品名:GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル
公開時期:2017年4月予定
監督:ルパート・サンダース
音楽:川井 憲次
出演
少佐役:スカーレット・ヨハンソン
荒巻役:ビートたけし
オウレイ博士役:ジュリエット・ビノシュ
クゼ役:マイケル・ピット
バトー役:ピルー・アスベック
配給:東和ピクチャーズ

コンセプトアート

コンセプトアート

劇中で使用された武器

バトーの衣装

荒巻の衣装

少佐の衣装

芸者アンドロイド

バトーの目

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