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ニッセンQ3、売上高24.5%減・営業損失74億円

2016年11月02日 05時08分更新

記事提供:通販通信

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 (株)ニッセンホールディングスが10月31日発表した2016年12月期第3四半期(15年12月21日~16年9月20日)連結決算は、売上高が前年同期比24.5%減の868億1300万円、74億4500万円の営業損失(前年同期は71億3500万円の営業損失)、67億4400万円の純損失(前年同期は100億3800万円の営業損失)となった。

 (株)ニッセンは大型家具事業からの撤退や、カタログ発行回数の減少、スペシャルカタログの統廃合などで大幅な減収となり、営業損失も拡大した。コマース事業の売上高は、同24.9%減の836億5900万円、セグメント損失は70億3700万円(前年同期は68億700万円のセグメント損失)となった。

 16年春号カタログからビジュアルを一新し、掲載情報の充実化させた。また、通販サイトを全面リニューアルし、ユーザビリティを向上させた。4月から商品の配送をヤマト運輸(株)に切り替えたほか、セブン・イレブンとの相互送客共同販促キャンペーンなどを行い、グループとのシナジー効果創出を図ったが、業績改善には至らなかった。

 ニッセンHDは10月27日に上場廃止となり、11月1日には株式交換で(株)セブン&アイ・ホールディングスの完全子会社である(株)セブン&アイ・ネットメディアの完全子会社となった。このため、業績予測は公表していない。

 今後は、特殊サイズのアパレル通販など、ニッセンが優位性を持つ分野に経営資源をシフトするほか、グループ企業間のクロスセルやプロモーションによる相互送客を推進する。また、グループのオムニチャネル戦略に、ニッセンが持つ3000万人規模の顧客基盤や経営資源を活用し、グループとしての企業価値向上に取り組む。

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