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月刊 格安SIM王 第21回

音声通話ひかえめで毎月3~5GBならSIMフリー+mineoでGo

進化したiPhone 7は格安SIMを使っていても買うべきか?

2016年10月24日 11時00分更新

文● 正田拓也 編集●ASCII.jp

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格安SIMユーザーも興味津々のiPhone 7/7 Plus

防水?SuiCa対応? そんなことよりサクサク感だ!

 iPhone 7とiPhone 7 Plusが登場した。もはやiPhoneに大きな進化はないという人もいるが、今回は防水対応と、非接触ICカードの決済に一部対応したことが大きな点。発表のみだった後者もそろそろスタートするだろう(原稿執筆時点)。iPhone 7を買えば今までのiPhoneにはなかった体験ができるはずだ。

 そして何より、毎日使っている上で新鮮さを感じるのは機能面よりも単純なスペックアップ。ちょっと触ってみるだけでも、そのサクサク感に前機種との差を感じられる。

iPhone 7 Plusはカメラが大幅進化、それだけでもPlusを選ぶ価値がある

ヘッドホンジャックがなくなり、接続できるものはLightningのみとなった

 最初に挙げた防水対応と非接触ICカードの決済が(国内ユーザーとしては)最も大きな変更・進化点だろう。さらにiPhone 7 Plusではリアに望遠カメラと広角カメラを1つずつ搭載して描写を強化。また、ホームボタンがタッチ式になり、MacBookよろしく振動で押下を感じさせるものに変更されている。

 反対に、これまでのiPhoneからそぎ落とされたものもある。イヤホンジャックだ。昔から馴染みあるヘッドホン/イヤホンを直接挿すことができなくなってしまった。Bluetoothのワイヤレスヘッドホンを使っていれば問題ないが、従来のヘッドホン端子は付属のアダプターをLightning端子に挿して使うため、充電とイヤホンでの視聴は二者択一になってしまう。

 とはいえ、大きな変更点はこの程度だ。自分に必要のない変化と感じるならパスすればよく、特に従来のヘッドホンを直接挿して使いたいなら買い換える必要はない。

キャリア版かSIMフリー版か?

 キャリア版は月々の割引があり、SIMフリー版にはそういった特典はない。そして、“音声通話をほとんど使わずキャリアメールも不要で月間利用が3GB弱なら、2年使った場合はSIMフリー版がお得になる”というのがこれまでの計算だったが、今回はちょっと違う。

 これはiPhone 7の登場とほぼ同じ時期に、月間利用可能パケットが20GBと大容量ながら割安なオプションが主要キャリア3社から揃って登場したことにある。

SIMカードは従来通りピンでトレイを出して挿入。iPhone 7はトレイに防水用のゴムパッキングが付いている

 格安SIMでは、月間10GBを超えるプランを用意しているブランドはごく一部のため、データ通信量が特に多い人は3大キャリアを選ぶしかない状況となっている。仮に、格安SIMで10GBプランを選び、10G分容量追加をした場合、mineoだとプラス約1万5000円。これは現実的ではない容量追加だ。ただし、格安SIM陣営が黙って手をこまねいているはずもなく、すでに20GBプランを提供中のブランドが値下げを発表しているため、今後は多くの格安SIMで大容量プランが登場するかもしれない。

 ただ、月間で10GBを超すような使い方はそれほど多くない。動画配信サービスにどっぷり浸かってしまい、移動中でも見ているという場合や、テザリングでPCを使いまくっているといった例を除けば、自宅でWi-Fi接続していれば、特に意識しなくても3GBに収まる人が多いはずだ。

 であれば、これまで通り、音声通話はまれでキャリアメールが不要なユーザーは、別途SIMフリーのiPhoneを購入しても格安SIMのほうが安くなることがほとんどで、音声回線なら12ヵ月を超えれば途中解約でも高額な違約金がないのも使い続けるうえで重要なメリットだ。mineoは最低利用期間と違約金がすでに撤廃されているので、さらにフレキシブルな運用が見込める。

NTTドコモ「ウルトラデータ」
サービス パケット 料金
ウルトラデータLパック 20GB 6000円
ウルトラデータLLパック 30GB 8000円
au「スーパーデジラ」
サービス パケット 料金
データ定額20 20GB 6000円
データ定額30 30GB 8000円
ソフトバンク「ギガモンスター」
サービス パケット 料金
ギガモンスターデータ定額 30GB 30GB 8000円
ギガモンスターデータ定額 20GB 20GB 6000円

 なお、キャリア版のiPhone 7を格安SIMで使う場合、ドコモ版ならmineoのDプランをはじめ多くの格安SIMで利用可能。au版もmineoのAプランで使える。また、購入から半年後にSIMフリー化すればどのキャリアでも使えるが、それまでの費用やローン残高の問題もあり、よほど加入時に好条件が示されない限り、最初からSIMフリー版を購入したほうがよいだろう。

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