ASUSTeK Computerは8月12日、Intel X99 Chipsetを搭載するオーバークロッカーおよびゲーマー向けのマザーボード「ROG RAMPAGE V EDITION 10」の販売を開始した。販売予想価格は7万8840円。
ROG RAMPAGE V EDITION 10はASUSのR.O.G.(Republic of Gamers)シリーズの10周年記念として販売されるR.O.G.シリーズマザーボードの最上位モデルだ。
ソケットはIntelのLGA2011-v3ソケットに若干のピンを追加し、独自に開発を行なった「OC Socket」を採用。高負荷時などの高電圧が必要な際に、CPUが要求する電圧を通常のLGA2011-v3ソケットよりも正確に供給できるという。たとえば、CPUが通常よりも高い1.8Vの電圧を急に要求した場合、LGA2011-v3ソケットではその瞬間には1.7V前後の供給にとどまってしまうのに対して、OC Socketでは正確に1.8Vを供給するという。また、OC SocketはDDR4メモリの動作にも影響を与え、DDR4メモリのクロックを上げる場合に、LGA2011-v3ソケットと比べてより低い電圧で安定動作させることが可能だ。
電源回路にはR.O.G.シリーズ用に特別に設計を行った「Extreme Engine Digi+」、重いカードもしっかり支える高耐久PCI Expressスロットの「SafeSlot」などの機能が搭載されている。
また、マザーボード上「ReTryボタン」を搭載。オーバークロックによってPCがフリーズしてしまい、電源ボタンの長押しまたは電源ユニットの電源をオフにするしか再起動の方法がない場合に、このボタンを押すだけで簡単に再起動できる。
CPU電圧やメモリ電圧などをソフトなどを介さずに電圧を直接計測できる「ProbeIt」機能。液体窒素などで冷却を行なう際に、温度が低過ぎるためにCPUが起動できなくなるCold boot bugを回避する「LN2モード」などオーバークロッカー向けの機能が充実している。
対応CPUはCore i7シリーズ。対応メモリーはDDR4-3333×8(最大128GB)。拡張スロットはPCIe 3.0 x16×4、PCIe 2.0 x4×1、PCIe 2,0 x1×1。ストレージ機能はU.2×1、M.2×1、SATA 6Gb/s×10。フォームファクターはExtendedATX。