レンズ付きフィルムを10回以上使うなら
デジカメ&プリンターのほうがお得

キヤノンの低価格デジカメ「IXY 180」。1/2.3型CCD採用で35mm判換算28mm相当からの光学8倍のズームを備える。本体サイズは幅95.2×奥行き22.1×高さ54.3mm、重量は約126g。小型軽量でコンパクトだ
次いで、デジカメとレンズ付きフィルムのコストを比較してみよう。
前述のように、レンズ付きフィルムの27枚撮り本体を同時プリントした場合の合計は2381円、1枚あたりは約88円。
レンズ付きフィルムは性能的はあまり高くないので、コンデジも実用性重視で安価な製品をチョイス。キヤノン「IXY 180」は現在、1万円を切るくらいで購入可能だが、光学8倍に多彩なエフェクト機能を備えるIXYシリーズのエントリーモデルだ。手ブレ補正機能がないのは残念だが、必要十分な機能を備えている。
これに現在、6300円ほどで購入可能なエプソンの複合機「カラリオ PX-048A」をプラスして約1万6000円。レンズ付きフィルムを7回使うのと同等ぐらいだろう。

エプソンの「カラリオ PX-048A」はスキャナー機能を備えた複合機。無線LANにも対応する
そして、PX-048Aのインク・用紙合計コストはスペック値で約27.5円(L判・写真用紙<光沢>使用)となっている。これらを踏まえて計算すると、電気代やメディア代を除くランニングコストは、レンズ付きフィルムを10回使うのと同等、という計算になる。
カメラで撮影するのが週に何回あるのか、休みの集中する夏や冬の使用頻度はどうかなどはあるが、ランニングコスト的にはデジカメのほうがいいだろう。
しかし、前もって充電しておく必要がなく、使いたいときにすぐ買えばいいという点において、レンズ付きフィルムの利便性は高い。また、レンズ付きフィルムは思ったよりも撮っていて面白みを感じる。この辺は使い分けや好みの問題となりそうだ。

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