9万円で万能PC組んでみた自作パーツは今が旬！

2016年08月03日 11時00分更新

文● 鈴木誠史／ASCII

　野菜やお魚に旬の季節があるように、自作PCの世界にも旬があります。8月2日発売の週刊アスキー電子版 1089号は「パーツトレンド丸わかり夏のパソコン自作」特集。待望の最新ミドルレンジGPU「GeForce GTX 1060」が登場し、さらにインテルの次世代CPUが来年以降登場とわかった今が絶好のタイミング。この8月は、まさに自作パーツの収穫時期なのであります。

　特集では、週アスの自作大好き集団ジサトラが売れ筋＆鉄板のパーツを紹介。このほか、5タイプの用途に合ったパーツ選びのキモから、「GTX 1060グラボ大ベンチ」「こだわりの自作PCケース」「自作テクニック12」「ライトアップしてPCを彩る！」「Windows 10完全インストールマニュアル」まで内容盛りだくさん。自作PCの最新動向がわかる自作er必携の書となっております。

　そんなわけで、この夏ジサトラが組み立てたコダワリの1台を本誌から抜粋。テーマは「3年は戦える!? 9万円万能PC構成」とのこと。

静音性も考慮した長く使える構成に

　構成を考えるときに大切なのが、どういったPCを作るのかというコンセプト。今回は“OSも含めて10万円未満で長く使えるPC”を目標に、構成を考えてみた。

　まずはPCケース。将来の拡張性を確保しつつ、置き場所に困らない小さめのケースがいいという考えから、ミニタワーの『Silencio 352』を選択した。マザーボードのプラットフォームは汎用性を重視してLGA1151、オーバークロックはしないと割り切り、チップセットにH170を搭載した『H170M-PLUS』に決定。

　CPUには、ミドルレンジでコスパの高い『Core i5-6500』、SSDは480GBの『BX200』とすることで、長く使える性能を確保。また、電源は80PLUSの『KRPW-L5-500W／80＋』を選び、電力効率も考慮している。メモリーは8GBもあれば十分なのだが、足りなくて困るより余るほうがいいだろうと考え、16GBにした。予算が少し余っていたので、性能には影響ないがCPUクーラーを『Hyper 212 EVO』へと変更し、静音性を高めている。

ココがこだわりのポイントだ！

シンプルな前面：前面はメッシュではなく、内側に吸音シートを装備したドア式。中の騒音が漏れにくい。また、USBやSDカードスロットを装備しているのもうれしい。

裏配線でスッキリ：電源ケーブルはケース内ではなく、マザーの裏側を通すことで、内部がスッキリとする。エアフローも改善されるだけに、可能な限り活用したい。

側面にも吸音シート：前面ドアだけでなく、左右の側面板にも吸音シートを装備。音の反響や漏れを防いでくれる。ケーブルが揺れて側面板にぶつかっても、うるさくない。

グラボも余裕で装着：ケース内に余裕があるため、大型のハイエンドグラボも難なく装着できる。将来グラボを増設するときでも、スペースで困ることはない。

パーツ	製品	実売価格
CPU	インテル Core i5-6500	2万2000円
CPUクーラー	クーラーマスター Hyper 212 EVO	4000円
メモリー	CFD W4U2133PS-8G（8GBx2）	7400円
SSD	Crucial BX200（480GB）	1万3000円
マザーボード	ASUS H170M-PLUS（Micro-ATX）	1万2500円
PCケース	クーラーマスター Silencio 352	9500円
電源ユニット	玄人志向 KRPW-L5-500W/80+	4200円
マウス・キーボード	ロジクール MK235	2600円
OS	マイクロソフト Windows 10 Home DSP版	1万5000円
合計価格	9万200円前後