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大谷イビサのクラウドコミュニティな日々第8回

都内のエンジニアがあえて地方勉強会に行く理由とは?

2016年07月20日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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JAWS-UGは地方支部での活動も盛んだ。勉強会がソウルに集中している韓国の勉強会に参加して、改めてその事実を認識した。では、都内のエンジニアがあえて地方の勉強会に参加する意義はあるのだろうか? 個人的には「おおあり」だと答える。

連日のように勉強会がある首都圏と地方の勉強会の違い

 JAWS-UGの魅力の1つは全国通津浦々に支部が存在していること。県庁所在地を中心に定期的に勉強会が開催されており、地方色豊かなコンテンツも用意されている。もちろん、OSSや言語系のコミュニティも同じことは言えるのだが、JAWS-UGの場合、AWS自体がコミュニティに積極的にコミットしているため、活動に継続性がある。たとえば、AWS Cloud RoadShowのような地方巡業イベントに、コミュニティイベントがくっついてくるため、地方のエンジニアも集まりやすいのだ。

 勉強会が毎日のように開催されている都内と異なり、地方の勉強会は参加者も多くない。場合によっては、参加者も都内に比べて桁が違ってくる。「渋谷界隈だと当日にLT大会やろうぜといっても数十人が一気に集まるだろうけど、地方はそうはいかないんですよね」とは、九州のJAWS-UG主催者の弁。会場探しも大変だし、集客はもっと大変だ。都内はやはりとても恵まれている。

 しかし、内容面で都内に劣っているとは思えない。エンジニアがどこにいようと、クラウドサービスは等しく同じサービスレベルで提供されている。Webセミナーやドキュメント、ブログ、書籍などのコンテンツが充実しているため、地方のエンジニアでも同じように勉強することができる。クラウドは非常にフェアだ。そのため、クラウドの分野に関しては、地方と首都圏のエンジニアのリテラシに大きな差はないと思う。差があるとすれば、地元に転がっている案件の性格とエンジニアの向かっている方向性の違いだ。

地元の人とうまい酒がかわせる地方勉強会のススメ

 JAWS-UGに参加するということは、地方のエンジニアたちと簡単に仲間になれるチケットを得ることを意味する。AWSを酒の肴にして、これまでまったく縁のなかった地方のエンジニアと語り合える。最近のJAWS-UGは海外のユーザーグループとコラボレーションしているので、海の向こうのエンジニアとも友達になれる。これってすごいことだと思う。

 クラウドエンジニアであればこの特権を活かさない手はない。都内のエンジニアも土日に開催されることも多いイベントにふらっと出向いてはいかがだろうか? 帰省のタイミングにあわせて地元の勉強会に参加してみるとか、あるいは自身がUターン勉強会企画するとか(笑)、いろいろやりようはあると思う。

 オオタニ自身も地方で開催されるJAWS Festaへの参加を契機に、クラウドエンジニアの輪が日本全国に拡がっている。JAWS-UG on ASCIIにおいても、地方の勉強会の告知や集客を効果的にやっていきたいと思っているし、キャンピングカーで地方勉強会を回る重森大というライターに定期的なレポートをお願いしている。重森先生の地方レポートが読めるのは、JAWS-UG on ASCIIだけだ。

 首都圏と地方のリテラシの格差を埋め、最終的には地方できちんとクラウドビジネスを創出するのがオオタニの野望。ほぼ首都圏のみで動いているITのメディアが地方でのIT市場創出にいかに貢献できるのかは、自身にとって大きなテーマだ。たまに取材に行って、東京にとんぼ返りして記事を書くだけではまったく継続性がない。リソースに限りもあるので、最終的にはうまく地元だけで回れるスキームはできないか、頭を悩ませている。

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