「ジブリの大博覧会~ナウシカから最新作『レッドタートル』まで~」が7月7日から六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで開催。9月11日まで。入場料は一般1800円、高校・大学生1200円、4歳~中学生600円。やや大人向けの展示だ。親子連れの人気を集めるのはネコバスとフードメニューになるかも。
会場では、歴代映画ポスター、宣伝材料に使ったジブリグッズの数々、鈴木敏夫プロデューサーのお習字(「バルス」「飛べない豚はただの豚だ」などと達筆で書いていて笑える)、映画制作に使った企画書などを展示。「天空の城ラピュタ」スタッフ用チラシでドーラが「私が主役だよ」と言っていたりして楽しい。
三鷹の森ジブリ美術館でおなじみ、ネコバスに乗れるコーナーもある。フロアが普通に硬くてやや残念だが、シートはふかふかで手をおしつけると沈んで最高に気持ちいい。行き先は「六本木」(木がさかさま)になっているぞ。
展示終盤には、映画「天空の城ラピュタ」オープニングに登場する飛行船を再現した巨大な木製のオブジェが稼働しながら浮かんでいて感動する。次はぜひ空中戦艦ゴリアテを再現してほしい。あの稼働音とともに。
おじさん、肉団子2つ入れてね!
おまちかね料理コーナー。会場外のレストラン「Cafe Area THE SUN」では、ジブリ作品をイメージしたオリジナルメニューを展開。人気が出そうなのは「目玉焼きトースト&肉団子のスープ」(1080円)。美味しそうだ。
ラピュタでシータが目玉焼きをすする場面、パズーが「おじさん、肉団子2つ入れてね!」という場面を思い出す。トーストはクロックマダムでやわらかそうだ。肉団子スープは子供時代に想像していたシチューの面影がある。
そのほかメイン料理は「となりのトトロ」に出てくるまっくろくろすけ(すすわたり)を思わせる「まっくろバーガー」(1380円)、「紅の豚」でポルコが赤ワインを飲みながらうまそうに食っていたナポリタンを思わせる「飛行機乗りのナポリタン&赤ワインと共に」(1480円)、新作映画レッドタートルを思わせる「シーフード・レッドカレー」(1280円)など。大人の味が多い印象だ。
デザートでは、トトロの雨傘を思わせる「抹茶の雨傘かき氷」(750円)、すすわたりの好物・金平糖をのせた「苺ミルクと金平糖のかき氷」(700円)、ポニョを思わせるジュレがのった「青い海のかき氷」(700円)など。
ビールも出す。飛行機のシルエットが入ったグラスにレモン風味のビールを入れた「青い空と飛行機のビール」(900円)。酔っ払って子どもたちにみっともない姿を見せないように気をつけたい。
レストランでは先月までの「セーラームーン展」でもオリジナルメニューを出していて、当時もすさまじい行列ができていたそうだ。今回も展示を上回る人気がありそうなので、覚悟が必要か。空腹で倒れないよう工夫を。
熱心なジブリ好きほど楽しめる
物販では、鈴木プロデューサーのお習字をあしらった「バルス」Tシャツなどが会場限定販売。あとは1988年、となりのトトロ公開時に発売されていた「ミミズクトトロマスコット」復刻版(1296円)が人気を集めそう。
展示そのものは全体的に「ジブリの制作・宣伝部分の裏側を紹介するよ」というプロデューサー視点の内容で、熱心なジブリ好きほど楽しめそうだ。レポートはアスキーきっての映画好き・八尋記者が書いているのでお楽しみに。
ジブリの大博覧会 ~ナウシカから最新作「レッドタートル」まで~
会期 2016年7月7日(木)~9月11日(日)※会期中無休
時間 10:00~22:00(最終入場21:30)
会場 六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー
入場料 一般1800円 高校・大学生1200円 4歳~中学生600円 シニア(65歳以上)1500円
http://www.roppongihills.com/tcv/jp/ghibli-expo/
盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、記者自由型。戦う人が好き。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中。トレンド解説コラム「トレンドPicks」ASCII倶楽部で好評連載中!
人気の記事:
「谷川俊太郎さん オタクな素顔」「爆売れ高級トースターで“アップルの呪縛”解けた」「常識破りの成功 映画館に革命を」「小さな胸、折れない心 feastハヤカワ五味」