ライター高橋量がオススメする鉄板のWi-Fiルーター
夏ボこそ「Aterm WG2600HP」が狙い目!! 高機能Wi-Fiルーターで超快適ネットを目指すのだ!
2016年07月08日 11時00分更新
マンションでの4×4 MIMOの実効速度を計測
それではいよいよ、通信速度の計測結果を紹介しよう。今回は筆者の自宅である鉄筋造りのマンションでテストを行なった。1000BASE-T対応の有線LANポートを備える2台のPCにそれぞれ「Aterm WG2600HP」を接続し、1台をWi-Fi親機として、もう1台をイーサネットコンバーターとして使っている。計測に利用したソフトは、Windows版の「iperf(64bit)」だ。
通信速度の計測結果は以下のとおり。距離が離れるにつれて通信速度は低下するものの、十分快適に使える速度だ。たとえばA-B間の約610Mbpsなら1秒あたり約76.25MBでの転送が可能で、ジャスト1GBの動画ファイルを約13秒でコピーできることになる。
「Aterm WG2600HP」のスループット計測結果 | |
---|---|
計測ポイント | 実効速度 |
A-A間 | 864Mbps |
A-B間 | 610Mbps |
A-C間 | 386Mbps |
A-D間 | 311Mbps |
NECプラットフォームズの「Aterm WG2600HP」製品紹介ページでは、実効スループットとして「無線LAN:約1276Mbps(5GB帯/UDP)、約1095Mbps(5GB帯/TCP)」と掲載されており、今回のような一般家庭での簡易テストとしては高速な結果となった印象を受けた。筆者がこれまで計測した11ac対応Wi-Fiルーターの中では、最速クラスである。
ただ念のため、Wi-Fiの速度は利用する機器や計測場所、周囲の電波状況によって大きく変わるため、今回の結果はあくまでも参考として捉えていただきたい。
ビームフォーミングの効果を検証!
続いてiPhone SEとiPhone 6 Plusでの計測結果を見てみよう。ここではA地点に設置した「Aterm WG2600HP」にWi-Fi子機として接続し、B~D地点での通信速度を計測している。計測用にはiOS版の「iperf」を利用しており、PCでは「iperf3」を利用した。
「Aterm WG2600HP」のスループット計測結果 | ||
---|---|---|
計測ポイント | iPhone SEの実効速度 | iPhone 6 Plusの実効速度 |
A-B間 | 190Mbps | 180Mbps |
A-C間 | 182Mbps | 181Mbps |
A-D間 | 112Mbps | 139Mbps |
PC間の通信速度に比べるとグッと落ちる結果となったが、iPhone SEとiPhone 6 PlusはWi-Fi利用時の最大通信速度が433Mbpsなので、妥当な結果といえるだろう。ビームフォーミング対応のiPhone 6 PlusでiPhone SEよりもA-D間の通信速度が上回っていることから、その効果が出ているものと思われる。またこれも推測ではあるが、iPhone SEはビームフォーミング非対応であるのかもしれない。
Wi-Fiルーターを利用する際、常に間近で使うという人は少ないはず。設置場所から離れた別の場所にいたり、階数が違う部屋にいることが多いに違いない。そのようなときこそ、ビームフォーミング対応機器は有利になるだろう。
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