Evernoteは6月29日、「価格プランの改定」として事実上の値上げを発表した。
「Evernoteベーシック」(無料プラン)はこれまでどおり無料のままだが、従来は制限がなかった同期台数が2台(パソコンとスマホなど)となる。これまで有料版の機能であったモバイル端末用パスコードロックが利用可能となった。
「Evernoteプラス」は月額360円または年額3100円となる(従来は月240円/年2000円)。月間アップロード容量は1GB。「Evernoteプレミアム」は月額600円または年額5200円(従来450円/4000円)で、月額アップロード容量は10GB。「ビジネスプラン」は従来通り。新プランの料金は、新規申し込みは本日より改定。既存ユーザーには2週間以内に通知が届き、改定が有効になるのは2016年8月15日以降の次の更新時となる。
Evernoteでは、発表とともにCEOクリス・オニール氏にメッセージを掲載しており、Evernoteにさまざまな機能の追加や改良といったサービスの改善を進めるうえでの価格適正化としている。確かにEvernoteはビジネスに使える機能も多く、最近ではOCR機能の搭載や、ニュースの配信などさまざまな機能追加を進めており、単なる無料公開のウェブツールからビジネスでも使える実用アプリケーションとしての方向性に舵をとったとも言えるだろう。