フランスThibierge Parisの「Le Carnet」は、ルイ・ヴィトンに在籍していた紙作家エメリック・ティビエルジュが手がけるスマート手帳。全ページにQRコードがあり、専用アプリで撮影するとスキャン・自動分類が可能。Facebook、Instagramなどのサービスにスキャンしたページの自動投稿もできる。
機能的でありながら紙の質感を大事にしたつくり。11月9日に伊勢丹新宿店で発売する。サイズは大小2種類、価格は2万2000円(小)、3万5000円(大)。
カバーは光沢あるラッカー加工。リフィルの綴じ方はマグネット方式。リングのような止め具がないため、ブレスレットや腕時計のチェーンなどが引っかからない。
リフィルはカレンダー2種類、ノート式4種類の全6種類がある。1平方メートル約48g、世界最軽量という麻の特製用紙を開発。ページ数は100ページ、厚さ3.3mm。そよ風でめくれるほど薄いが、開きがよく、書き心地もいい。
アプリでページ下部にあるQRコードをふくめた写真を撮ると、ページをスキャン、アプリ内で分類できる。QRコードの隣にあるメール、Facebook、Instagramのロゴマークにチェックを入れて写真を撮ると、各サービスへの自動投稿が可能。EvernoteやGmailは含まれていないが、アプリで追加の設定もできるようだ。OCR(自動文字認識)機能はない。対応OSはiOS 9以降。Android OS版も開発中。
リフィルがなくなったらアプリから注文できるそうだ。
ティビエルジュは竹尾のトレーシングペーパー「クロマティコ」で知られる紙作家。1987年、布をつくるテキスタイルアーティストのように紙をつくるアーティストになりたいとペーパークリエイターの道を志した。手帳に機能性を持たせたいと思ったのは1998年に買った「PalmPilot」がきっかけとか。小さな革製の手帳を気に入って使っていたこともあったが、経年変化でメモやクロッキーが消えてしまうことにあきれ、機能と質感の両立を考えた。
伝統的な高級手帳に機能をもたせるアプローチがフランスらしい。ウェアラブルデバイスの「Withings Activite」もデザインは伝統的な腕時計。フランスは伝統が革新されるのではなく、伝統が革新を包みこむのだ。
Thibierge Paris「Le Carnet」
価格
Le Carnet Thibierge 08・16(小):2万2000円
Le Carnet Thibierge 12・19(大):3万5000円
11月9日発売予定(伊勢丹新宿本店)
サイズ、重量
大:138×195×14,1mm 、重さ約300g
小:95×168×13,6cm、重さ約180g
表紙素材:複合材料
加工方法:光沢を出したラッカー仕上げ
綴じ方:マグネット式
リフィルの種類
6.5mm罫、7mm罫、無地、ドット、方眼、6.5mm罫+無地
※スケジュール帳
2017年上半期―見開き1週間メモつき(横)
2017年上半期―見開き1週間(縦)
リフィルページ数、厚み
100ページ(表紙を除いた中のページ数96ページ)厚さ3.3mm
アプリ機能
ノートのスキャン、分類、登録サービスへの自動アップロード
対応OS
iOS 9、Android OS(開発中)
盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、記者自由型。戦う人が好き。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中。
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