au夏モデルにはフラグシップ級のスマホとして、「Galaxy S7 edge」「Xperia X Performance」「AQUOS SERIE」「HTC 10」の4機種が用意されているが、前3機種は他キャリアにもあるブランド。となると、注目はやはりHTC 10。このHTC 10を写真中心に詳しく見ていこう。
グローバルモデルがほぼそのままで登場!
ただし、防水とおサイフケータイには非対応
au向けのHTC製スマホと言えば、最近は「HTC J One」「HTC J butterfly」(「INFOBAR A02」も)など、国内ユーザー向けに機能や筐体がカスタマイズされたモデルがリリースされている。それに対してHTC 10は、海外でも4月に発表されたばかりのグローバルフラグシップモデルであり、ほぼそのままの形で導入された(auネットワークへの対応はもちろん、ロゴにも違いがある)。
その代わりに防水やおサイフケータイには非対応(生活防水レベルの防滴と防塵には対応)。ユーザーの要望は人それぞれなので、この点を不満に感じる人もいるだろうが、流麗なメタルボディーのHTC 10がそのまま国内に導入されたことを歓迎したい。
そのデザインは、側面が斜めに大きくカットされているのが個性的。これにより側面の最薄部は約3mmとなり、本来の厚み(約9.2mm)よりも薄く感じる仕組みだ。またメインカラーのカメリアレッドは世界的にも日本が初登場。なお、海外ではこのカメリアレッドの代わりにシルバーが用意されている。
従来のHTC端末と異なるのは、独立したホームボタンとその左右にタッチ式のキーを用意している点。5.2型液晶のディスプレーを最大限活用できる。ホームボタンは指紋センサーも搭載しているが、クリックはできずにタッチ式。慣れの問題かもしれないが、やや物足りなさは感じる。
そのほか主要なスペックを見ていくと、前述の5.2型液晶の解像度はWQHD(1440×2560ドット)、CPUは最速クラスのSnapdragon 820(2.2GHz+1.6GHz)、4GBメモリー、32GBストレージ、au最速の下り最大370Mbps対応、3000mAhバッテリー、Android 6.0など、文句なしのもの。
カメラはリア1200万画素、イン500万画素だが、これは画素数あたりのセンサーサイズを稼ぐためにあえて抑え気味にしているとのこと。一方でF値1.8のレンズにレーザーAF、さらにリア/インとも光学式手ブレ補正に対応しているのは他スマホにはない特徴だ。
今求められる機能をしっかり載せた上で、価格は比較的抑えているのもHTC 10の特徴である。海外では699ドルだが、au版はQuickCharge 3.0対応ACアダプターとハイレゾ対応イヤフォンも付属して、一括価格は7万8840円というのはオトク感がある。GalaxyやXperiaももちろんいいスマホだが、このHTC 10も夏の人気端末になりそうだ。
au「HTC 10 HTV32」の主なスペック | |
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メーカー | HTC |
ディスプレー | 5.2型IPS液晶 |
画面解像度 | 1440×2560ドット |
サイズ | 約72×146×9.2mm |
重量 | 約161g |
CPU | Snapdragon 820 2.2GHz+1.6GHz(クアッドコア) |
内蔵メモリー | 4GB |
内蔵ストレージ | 32GB |
外部メモリー | microSDXC(最大200GB) |
OS | Android 6.0 |
最大通信速度 | 下り最大370Mbps |
キャリアアグリゲーション | ○(3CC CA) |
4G対応周波数 | バンド1/26/WiMAX 2+ |
VoLTE | ○ |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:1200万画素/イン:500万画素 |
バッテリー容量 | 3000mAh |
FeliCa | × |
NFC | × |
ワンセグ/フルセグ | ×/× |
赤外線通信 | × |
防水/防塵 | ×(IPX3)/○(IP5X) |
生体認証 | ○(指紋認証) |
SIM形状 | nanoSIM |
連続待受時間(LTE) | 約390時間 |
連続通話時間(LTE) | 約1590分 |
カラバリ | カメリアレッド、カーボングレイ、トパーズゴールド |
発売時期 | 2016年6月上旬 |