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時速30km出るヤバい重機「SUPER GUZZILLA」 なぜできた?

2016年06月06日 17時00分更新

文● 西牧/ASCII

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アタッチメントはレンタルが主流

―― タグチ工業さんはもともとなにをされているんですか?

田口(博) 重機の先端に取り付けるアタッチメントを製造しているメーカーです。

―― 重機って1台まるまる作っていると勝手に思っていたのですが、アタッチメントだけ作るということをしているんですね。

田口(詠) そうですね。

―― 作ったアタッチメントはやはり重機メーカーに卸すんですか?

田口(博) この業界、いま流れが変わってきていまして、レンタルが主になっています。レンタル屋さんに買っていただいて、そのレンタル屋さんが解体屋さんに卸して、たとえば1週間使ってもらって戻すという流れです。うちでも「バケットランド」「ガジランド」という屋号で、アタッチメントをレンタルしています。

リースに出したアタッチメントはタグチ工業に戻ってきてメンテナンスを受ける

―― 買い切りじゃないのが驚きですね。アタッチメントのほかはなにかやられているんですか?

田口(博) アタッチメントがほとんどですが、ほかのレンタル屋さんが持っていない重機、あまり世に出ていないような特殊機もレンタルしています。解体現場・建設現場、土木・解体、災害時には災害復興に関わるものを提供しています。

人が運べるサイズのアタッチメントも用意している

腕を動かし、走らせるのが次の目標

―― 最後に。SUPER GUZZILLAは次どうなるんですか?

田口(博) あれは2号機にするか……、それかいまのをちょっと改造するでしょうね。さきほどお話したとおり、ジョイスティックと腕の連動とか。ハッチが透明じゃないので運転ができないとか。

―― たしかにそうですね。ただハッチは透明にするより、空中にスクリーンが出て前が見えるようにした方がいいんじゃないですか?

田口(詠) それすごく言われます(笑)

 田口(博) いま電気は工場から引っ張ってきているので、それじゃあコードの長さまでしか走れない。なので、油圧で電気を起こすシステムを考えようとしています。システムができたら改造したいなあと思っているところです。

システムは取材後に完成し、「ダイナ・ゴン」というプロトタイプが5月末に開催された2016NEW環境展で発表されている

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