すべてのゲームは“誰かが書いた”プログラムで動いている
5月30日(月)まで、お台場の日本科学未来館で開催中の「GAME ON~ゲームってなんでおもしろい?~」で、プログラミングに関するイベントが開催される。同イベントは、文字どおりゲームに関する展示会。その歴史や“おもしろさ”の紹介、PlayStationVRを中心とした“未来”まで体験できる内容だ。
しかし、どんなゲームも誰かが“プログラム”を書かなければ存在しないという真実がある。しかも、プログラムを書くことは、RPGにも似たゲームのような楽しさがあるというのだ。自分が、最初はとても無理とおもった問題が解けるようになる! かつてとても無理と感じていたことがスイスイできる感覚は、グラディウスでオプションがいくつもぶら下がった状態のような“全能感”がある。
いま、日本は2020年に小中学校でプログラミング教育が本格導入されると決まって、子どものプログラミングが大いに注目をあつめている。しかし、いざプログラミングをはじめようと思っても、どこからはじめたらいいか分からない。いろいろあって、どのプログラミング言語を使うのがよいのか? どこで学んだらいいのか分からないという声も多い。
そこで、5月29日(日)に開催される「ゲームってなんでプログラミング?」では、第一部で、小学生、中学生、高校生、大学生、そして社会人のスーパープログラマに集まっていただき、CANVAS理事長の石戸奈々子さんとトークをくりひろげてもらう(CANVASは、子どもたちの創造性や表現力をテーマに活動するNPO)。
実際に子どもたちが、どんなふうにプログラミングをはじめたのか? どんな楽しみ方をしているかを聞こう。
第二部では、『教養としてのプログラミング講座』などの著書が話題の株式会社UEIの清水亮社長にモデレーターに、仕事でプログラミングすることやプログラミング教育がテーマのトーク。一緒に登壇するのは、子どものプログラミングに取り組んでいる竹林暁氏、プログラマーの草野翔氏だ。
また、会場では実際のプログラミングがどんな世界かを体験できるブースを設置。組み立ておもちゃ「レゴ」を使ったプログラミング(株式会社アフレル)、注目のプログラミング言語「Scratch」を使ったハードとの連携プログラミング(株式会社スイッチサイエンス)、国産ビジュアルプログラミングの「MOON Block」(株式会社UEI)、「マインクラフト」の中でのプログラミング(株式会社TENTO)を体験できます。
これからプログラミングをはじめたい子どもたち、ちょっとプログラミングのことが気になっている大人たち、ゲームを楽しみに来た帰りに、プログラミングの世界をのぞいていただきたい。ひょっとしたら、この日の出会いがその後の人生を180度変えてしまうかもしれない。プログラミングには、それだけのパワーが確実にあるからだ。
GAME ON特別イベント「ゲームってなんでプログラミング?」
開催日時:2016年5月29日(日)
14:00~16:00(ステージイベント)
13:00~17:00(ゲーム体験展示)
出演:
秋葉拓哉(国立情報学研究所 特任助教)
石戸奈々子(NPO法人CANVAS理事長 / 株式会社デジタルえほん代表取締役 / 慶應義塾大学准教授)
草野翔(マグネット株式会社 CTO / 株式会社イーブックイニシアティブジャパン 技術部長)
清水郁実(プログラミングハッカーコンテスト 世界3位)
清水亮(株式会社UEI 代表取締役社長兼CEO)
瀬谷理乃、瀬谷香乃(みんなのラズパイコンテスト、ラピロ賞受賞)
竹林暁(株式会社TENTO 代表取締役)
矢倉大夢(筑波大学)
※敬称略
場所:日本科学未来館 1Fコミュニケーションロビー
定員:100名
参加費:無料
主催:角川アスキー総合研究所、フジテレビジョン、日本科学未来館