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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第51回

やっぱりiPhone!? 今、格安SIMに最適なSIMフリー端末はどれ?

2016年05月19日 12時00分更新

文● 正田拓也

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国内ブランド&おサイフケータイ対応は……オススメが難しい

おサイフケータイ対応の「arrows M02」

おサイフケータイ対応の「arrows M02」

 Androidでおサイフケータイを使っていたり、そこそこの処理速度、液晶解像度などに慣れてしまった人たちには、SIMフリー機の選択肢は少ない状況だ。

 2015年秋におサイフケータイがひととおり使え、ハイエンドではないが性能的に不満がない国内ブランドのスマートフォンとして、富士通の「arrows M02」が登場。結構売れているので、最有力の選択肢と言えるだろう。

 XperiaやGalaxyが最新スペックで、国内のおサイフケータイにもしっかりと対応した最新機種のSIMフリー版を出してくれたり、最高スペックではないものの、ミドルクラスで手頃な価格、まさにarrows M02クラスの機種が他社からも出て競争状態となってほしいと考えている人もいるだろうが、世の中はまだそうなっていない。

 そのため、最新・最高スペック、おサイフケータイを欲するユーザーはしばらくはドコモブランドで売られた中古機で我慢するしかない。

 しかし、こちらも購入しにくくなっている。例のスマートフォンの0円販売が少なくなり、特に一括0円販売がなくなったり、端末購入者の短期解約に著しく高い違約金が設けられたりした時期から、中古価格も手軽とは言えないものになってきている。

モバイルルーターなら4バンド対応の「Aterm MR04LN」

「Aterm MR04LN」

「Aterm MR04LN」

 PCのデータ通信用として使うなら、NECのモバイルルーターは以前から定番で高評価。速度と安定度がしっかりしており、安心して使える。

 その最新版が「Aterm MR04LN」となる。もちろんドコモの4バンドすべてに対応し、キャリアアグリゲーションなどにも対応。通信速度は下り最大300Mbpsとなっている。

 今のモデルからSIMフリーが明確にうたわれているほか、格安SIMを駆使する上では便利なSIM2枚挿し仕様。両方のスロットとも同じことができるため、例えば早くて容量の少ないSIMと、速度制限はあっても安く定額通信のできるSIMを組み合わせて使うなどの応用ができる。

 もちろん、日本と海外の両方のSIMを入れておいて、場所によって使い分けることも可能だ。筆者のように速度測定を頻繁にする人間にとっても、速度の比較がやりやすいというメリットもある。

 なお、このほかにドコモの4バンド対応でキャリアアグリゲーションなども対応し、下り最大300MbpsのSIMフリーモバイルルーターとしては、ファーウェイの「Mobile Wi-Fi E5383」もある。Atermと同様に入手性もよく、こちらのほうが若干安く手に入れることができる。

SIMフリー機のラインナップは発展途上

 iPhoneを使ったり、モバイルデータ通信をしたりするには十分で、価格の面でも納得いくところになったSIMフリー機。格安SIMとの組み合わせる人もこれから増えていくだろう。

 しかし、Androidスマートフォンのラインナップはまだまだ発展途上。性能・機能の全部入りがなく、なにかしら我慢しないといけない状況だ。

 2大ブランドが国内向けに最新・最高スペックのSIMフリー機を提供開始してくれればいいのに……と思いながら、今後に期待したい。

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