New XPS 13のような狭額縁設計を採用
ビジネス向けハイエンドノートの決定版 『New Latitude 13 7000』をベンチマークで見る
2016年05月20日 11時00分更新
New XPS 13のような超狭額縁のフレームレスディスプレー『InfinityEdge』を採用し、ボディー素材に1方向性40トンファイバー層を使用する法人向け13.3インチモバイルノートPC『New Latitude 13 7000』。同社のコンシューマー向け人気製品『New XPS 13』シリーズのビジネス版とも言えるデザイン・性能で話題を呼んでいる。法人向けではあるが、直販サイトから個人購入が可能だ。
編集部に『New Latitude 13 7000』の試用機が届いたので、今回はベンチマーク結果で性能をチェックしていく。
試用機の主なスペック | |
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CPU | Core m5-6Y57(1.1GHz、最大2.8GHz) |
OS | Windows 10 Home |
メモリー | 8GB(LPDDR3 1600MHz) |
ディスプレイ | 13.3インチ フルHD(1920×1080ドット) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 515 |
ストレージ | 256GB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
インターフェース | USB 3.0×1、Thunderbolt 3/USB 3.1 Type-C×2、Micro HDMI×1、microSDカードスロット |
本体寸法 | およそ幅304.8×奥行き210.5×高さ14.32mm |
重量 | 1.12kg |
販売価格 | 19万9980円(送料込) |
CPUはCore mだが、総合性能は高い
New Latitude 13 7000は、CPUに最新のインテル 第6世代Core(コードネーム:Skylake)を採用。Core m5-6Y57(1.1GHz、最大2.8GHz)は、Core iシリーズよりも消費電力を抑えたタブレット・モバイルノート向けのCPUだ。発熱と消費電力の目安となるTDPが4.5Wで、上位製品のCore i7-6500U(15W)に比べ3分の1以下となっている。
メモリーは8GBを搭載。最新のDDR4メモリーではないが、容量的には余裕がある。ストレージは256GBのSSDで、接続は順次読み込みが毎秒1000MBを超えるPCI Express 3.0接続となる。法人向けモデルということもあり、ビジネス利用もまったく問題のないスペックと言えるだろう。
CPUの計算性能を計測する『CINEBENCH R15』のCPUスコアーは194cb、シングルコア時のスコアーは69cbという結果に。同じCPUを採用する『New XPS 12 2-in-1 プレミアム・4Kディスプレイ』で計測したときは、CPUスコアーが193cb、シングルコア時のスコアーが63cbだったので、特にシングルコア時の計測で若干スコアーが伸びている。ただし、同じくCore m5-6Y57を採用する法人向けのNew Latitude 12 7000 2-in-1には若干水を開けられる結果となった。
PCの総合性能を計測する「PCMark 8」(Home accelerated)のスコアーは2757。ストレージ以外のスペックがほぼ変わらない『New XPS 12 2-in-1 プレミアム・4Kディスプレイ』のスコアーは「2332」とけっこうな差が出ており、ストレージ性能でスコアーが伸びていると言えるだろう。
3Dゲームなどの性能計測に特化したベンチマークソフト『3Dmark』では、ゲーミングノートPC・ミドルレンジPC向けの『SKY DIVER』で結果を見た。スコアーは「2510」で、3Dゲームのプレイにはやや厳しい結果となっているが、『New XPS 12 2-in-1 プレミアム・4Kディスプレイ』のスコアー「2365」よりも高い値を記録している。
人気オンラインゲームのベンチマークソフト『ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド』では、解像度1280×720ドット、ノートPCの標準品質(DirectX 9)の設定でスコアーが2889(やや快適)と、なんとかプレイできる範囲という結果に。第6世代Core mは、同世代のCore iシリーズに比べ内蔵GPUがやや劣るので、致し方ない結果といえる。
ビジネスに耐える性能・高信頼性が魅力
New Latitude 13 7000は、ビジネス向けながら優れたデザインと高い信頼性に加え、性能も魅力的だ。同じ画面サイズの『New XPS 13』よりも多少割高だが、よりハードに使っていきたいなら魅力的な選択肢となるだろう。
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