タイのカップヌードルは酸味がマジだぜ
最後はタイのムーマナオ。「むうまなお」という語感だけ聞くと売り出し中の若手芸人のようですが、そんなことはありません。豚肉のライムソースあえのことだそうです。
「ムー」が豚肉で、「マナオ」がタイのライムです。ちなみにマナオは日本国内ではなかなか手に入らないらしく、タイ料理店でもレモンを使って代用することがあると聞いたことがあります。
ちょっと驚いたのは、シーズニングと一緒に、折りたたみ式のフォークまで(むき出しで)入っていたこと。これで食べてね、ということなのでしょうが、衛生面は大丈夫でしょうか。それほど汚くはないと思いますが、スープの粉末が手に付かないないかしら。
で、食べてみました。すっぱいです。いや、ほんとうにすっぱい! 日本で発売されたらネタになるんじゃないかと思うぐらいの酸味。本場の味ここにあり、タイをなめんなよ、という気概を感じます。
エスニックな味のカップヌードルで、これはこれでアリ、という個性は認められます。豚肉が小さいのがいささか残念ですが、カップヌードルとして、よくまとまっています。しかしすっぱいです。
シンガポールのチリクラブがとにかくうまい
今回の3つから1つ選べと言われたら、やはりシンガポールのチリクラブ。これは歴代のカップヌードルの中でもかなり上位に来る味ではないでしょうか。今回の総選挙の有力候補といえましょう。
記事を書いているときにも編集部の人たちがつまみ食いに勤しんでいましたが、一番人気はチリクラブでした。
タイのムーマナオも非常に個性的で、日本ではなかなか食べられないテイストを伝えてくれました。ブラジルのシュラスコは、やや、というかかなり地味でしたが、物珍しさで票を集めるかもしれません。
世界のカップヌードル総選挙、投票期間は2016年5月11日〜5月24日。はたして1位になるのは……? 注目したいところです。
コジマ
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。生来の不器用さと心配性を周りからツッコまれつつ、原稿や取材などと格闘している。
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