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手のひらのほうが描画しやすそうだから、ウオッチ盤面を内側に向けるのが流行りそう

皮膚をタッチパッド化してスマートウオッチを操作しちゃう「スキントラック」

2016年05月09日 16時17分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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スキントラック

 カーネギーメロン大学は5月5日、スマートウオッチのタッチ操作を皮膚の上で行なえるSkinTrack(スキントラック)技術を開発したと発表した。

 スマートウオッチ程度のスペックや画面サイズでもさまざまなことが可能だが、問題となるのは操作エリアが小さすぎてスワイプ程度の操作しかできない点。カーネギーメロン大学のヒューマンコンピューターインタラクション研究所が開発したスキントラック技術は、皮膚の上をタップしてもかなり正確なポインティングができるという。

PCと接続してのデモンストレーション。ポインティングデバイスとしてなかなかの位置精度を持っていることがわかる 

 スマートウオッチ(またはリストバンド)側には2つの電極があり、操作する指のほうにも指輪型の電極(発信装置)を装着する。皮膚上に流れる高周波電流によって皮膚に触った指の位置に加えて近接状態やタップしたかを検出する。

原理説明。タップする指にはめた指輪から高周波電流が流れてリストバンド側にある2つのセンサーで信号をを拾う 

 デモ動画では、簡単な上下左右のスワイプだけでなく、ちょっとした描画やゲーム操作もできるなどかなり位置的にも正確で時間遅延も少ない操作ができるようだ(位置精度は7.6mm以下という)。高周波電流は健康に問題はないが、デバイスを長時間着用している際や、運動によって汗をかくなど皮膚の導電性が変化すると正確さが失われため、これから解決すべき課題としている。

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