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GWは自宅で迫力のある音で映画を楽しもう!

必要スペースはTVの前だけ、迫力の音を楽しむオススメサウンドバー5選

2016年05月04日 10時00分更新

文● 八尋/ASCII.jp

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セリフがハッキリ聴き取れるオススメサウンドバーを5製品を紹介!

 社会人にとって仕事から帰宅した後、寝るまでというのは、普段の生活の中で一番プライベートな時間な気がする。人それぞれ過ごし方はあるだろうが、私の場合はほぼ録画したバラエティーやお気に入りの映画、huluなどを観ることが多い。

 そんな幸福なひとときを、もっと充実させたいと思ったのはずいぶんと前のこと。疲れて帰ってきた夜などは、もう小難しい映画ではなく、いかつい男が悪に立ち向う爆発多めな、なにも考えずに観ることができるような映画を観ることにしている。しかし、そういう映画に登場する主人公というのは、あまりしゃべらないうえに声が小さいことが多い気がする(叫び声は別だが)。声を聴きとるために音量を大きくしていると、近所迷惑になるのではないかと思うくらい爆発音が大きくなり、かといって爆発に音量を合わせると、登場人物が何を言っているのかわからなくなる。

 この問題に初めてぶち当たったのは、まだ一人暮らしを始めて間もないころで、夜中に何度も見直すくらい好きな映画「イノセンス」を観ようと再生したとき。作中に出てくるヘリの音や、銃撃の音が近所の迷惑になりそうだなと音量を下げたところ、バトーさんのセリフがほぼ聞こえなかった。結果、激しいシーンでは音量を下げ、会話シーンでは音量を上げるという、なんともめんどくさい作業をしながら見ることになったのだ。

 あれから月日がたち、私はアスキーに入って様々なガジェットの情報を手に入れるようになり、かねてからどうにかしたいと思っていたこの問題を解決してくれそうな製品で、かつ映画を迫力のサウンドで楽しめる製品を見つけた。それは、サウンドバーだ。中には、映画やテレビの声をより鮮明にしてくれる機能が備わっている製品があり、サラウンドシステム用のスピーカーを置く場所がない我が家にとって、テレビの前に置くだけで映画の音をよくしてくれるというのはかなり魅力だったのだ。

 今回は私が買おうか迷っているサウンドバー(シアターバー)について紹介する。今回は、テレビの声がハッキリと聞こえるようになる機能を備えていること、サブウーファーを別に置く必要がなくコンパクトな製品(置くスペースがないから)、設置が簡単、価格は2万円~5万円前後(お金がないから)ということを重要視してチョイスした。

スピーチなどを聞き取りやすくするモード「ダイアログモード」
Bose Solo 5 TV sound system(BOSE)

「Bose Solo 5 TV sound system」

 BOSEの「Bose Solo 5 TV sound system」は、テレビの前やTVラックの棚の上に設置できるコンパクトなサウンドバーで、価格は3万2400円。ドライバー(スピーカーユニット)は本体フロントに2つあり、広がりのあるというサウンドを実現するという。また、ニュースやトーク番組のスピーチなどを聞き取りやすくするモード「ダイアログモード」も搭載する。

 独自の信号処理技術により、音量の大小による聴こえ方の差異を最小限にとどめることが可能なほか、テレビ画面サイズを超える音場を創出する「TrueSpaceテクノロジー」も採用している。リモコンの調整ボタンで、住環境に合わせて低音が簡単にコントロールできる。

 対応音声フォーマットはPCM2.0、DolbyDigital。対応BluetoothプロファイルはA2DP。外部音声入力は、アナログ音声入力×1、光デジタル音声入力×1、同軸デジタル音声入力×1となっている。Bluetooth接続でスマートフォンの音楽再生も可能なので、テレビ用のサウンドバーとしてだけではなく、音楽再生のためのスピーカーとしても使える。部屋が狭い私にとって、スピーカーを1つにまとめられるのもうれしいポイントだ。

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再生コンテンツに合わせて音割れを防ぐスマートアンプを内蔵
SBT-200(オンキヨー)

「SBT-200」

 オンキヨーの「SBT-200」は、高音域用と中・低音域用の専用ユニットを搭載した2ウェイ構成のサウンドバー。およそ幅940×奥行83×高さ73mmとコンパクトながら、高域専用のツィーターや、モノコック構造のウーファーを内蔵している。再生コンテンツに合わせて最適な処理を行ない、音割れを防ぐというスマートアンプを内蔵している。

 こちらもテレビとの接続はケーブル1本で可能で、光デジタルケーブルもしくはアナログで接続できる。Bluetooth接続でスマートフォンの音楽再生が可能なほか、NFCにも対応している。対応音声フォーマットはDolbyDigital、AAC。対応BluetoothプロファイルはA2DP、AVRCP。外部音声入力は、光デジタル×1、アナログ入力×1となっている。直販価格が1万9800円と手頃なので、テレビ周りの音響を低価格で強化したいという人にもオススメだ。

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3段階でセリフの聴きとりやすさを調節する「ボイスアップ」機能搭載
HT-XT1(ソニー)

「HT-XT1」

 ソニーの「HT-XT1」は、テレビの下に設置できる台座タイプのサウンドバー。左右におよそ35×80mmのフルレンジスピーカーを内蔵するほか、直径100mmのサブウーファーも内蔵する。また、オーディオ用スピーカーで用いられる「木箱」の構造を本体中心部に採用し、聴き心地のよい音色を目指したとしている。HDMI端子を備え、ケーブル1本でテレビと接続できる。独自技術「S-Force PROフロントサラウンド」により、音の左右への広がりや後方から包み込まれるような音場が再現できるという。これにより、映画やライブ映像の迫力あるサウンドが楽しめるとしている。

 深夜など小音量で再生していてもサラウンド効果が得られるようなバランスに調整する「ナイトモード」を搭載するほか、「ClearAudio+」「MOVIE」「GAME」「SPORTS」「STANDARD」「MUSIC」「P.AUDIO」の7種類のサウンドフィールドも選択可能だ。そのほか、3段階でセリフの聴きとりやすさを調節できる「ボイスアップ」機能も搭載している。

 Bluetoothの音声コーデックはSBCのほか「AAC」に対応し、ワイヤレス接続したスマートフォンの音楽をよりクリアな音で楽しめるという。Blu-ray Discで採用されたロスレス圧縮によるサラウンドフォーマット「Dolby True HD」「DTS-HD Master Audio」用のデコーダーも内蔵している。

 対応フォーマットは、DTS-HD Master Audio、DTS-HD High Resolution Audio、DTS-HD Low Bit Rate Audio、DTS 96/24、DTS、Dolby TrueHD、Dolby Digital、MPEG-2 AAC、リニアPCM。外部音声入力は、HDMI入力/出力端子×1、光デジタル×1、アナログ音声入力×1。直販価格は3万4560円。

セリフを聞き取りやすく再生する「明瞭ボイス」機能搭載
SC-HTB175(パナソニック)

「SC-HTB175」

 パナソニックの「SC-HTB175」は、クリアなサウンドを実現するオーディオ用電解コンデンサーを採用のデジタルアンプ電源が特徴のサウンドバー。人の声や周波数特性に応じて、テレビドラマやニュース、バラエティー番組などのセリフを聞き取りやすく再生するという「明瞭ボイス」機能を搭載する。

 また、2つのサブウーファーを上下の向きに対向配置した独自の「デュアルドライブサブウーファー」方式を採用するほか、不要な低音振動を打ち消し合う「振動キラー」効果で、クリアな重低音を実現するとしている。階下への振動伝達も抑制できるので、夜間でも映画などの迫力ある低音が楽しめる。

 高さおよそ5.5mmの低背設計でテレビの前に置いても画面と重なりにくく、縦置き80度の角度で設置可能なスタンドが付属するので、テレビの前の設置スペースが少なくても置くことができる。Bluetooth接続でスマートフォンの音楽再生も可能。Bluetoothの音声コーデックはA2DP。外部音声入力は、HDMI映像・音声入力×1、HDMI映像・音声出力×1、光デジタル音声入力×1、USB端子×1。予想実売価格は2万5900円。なお、こちらは5月20日に販売開始予定だ。

YSP-1600(ヤマハ)

「YSP-1600」

 ヤマハのYSP-1600は、ボディーのフロントに2.8cm口径のビームスピーカーを8個搭載するのが特徴のサウンドバー。ビーム化した音を反射させることで自然でリアルなサラウンドを実現するという。そのほか、ボディーの両端に8.5mm口径のサブウーファーを備えているので、別途サブウーファーを設置する必要がない。

 人の声と背景音を判別して人の声を強調し、セリフやナレーションを聴き取りやすくする「クリアボイス」機能も搭載する。コンテンツに合わせて音場を創る独自技術「シネマDSP」により、テレビ番組/映画/音楽/スポーツ/ゲームの音場プログラムからモードが選択できる。

 また、サイズがおよそ幅1000×奥行130×高さ65mmとスリムで、テレビの前に設置できるのも特徴。テレビのリモコン信号を背面に受け渡す「テレビリモコンリピーター」機能により、リモコンの受光部が低いテレビでもリモコン操作を妨げることがなく設置することができる。

 そのほか、Wi-Fi機能を内蔵し、専用スマートフォンアプリ「MusicCast CONTROLLER」を使用すればスマートフォンやパソコン内の音楽再生、インターネットラジオの視聴などが可能だ。スマートフォン内の音楽は、Bluetooth接続でも再生できる。4K/60p映像伝送やHDCP2.2に対応するHDMI端子を配置し、HDMIケーブル1本で音声を伝送するオーディオリターンチャンネルにも対応している。価格は6万5000円前後と値は張るが、サウンドバーで本格的なサラウンドを体感したいのであれば、YSP-1600をオススメしたい。

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