ストレージ容量は16GBと64GB
既存のiPhoneユーザーが物足りなく感じそうなふたつ目が、容量だ。iPhone SEは16GBと64GBの2ラインナップしかない。写真を頻繁に撮るユーザーだと16GBではすぐに足りなくなるし、長年iPhoneを使っているユーザーからすると、64GBも心細くなってくる。やはり「ファーストiPhone」ならいいが、すでにiPhoneを使い続けているユーザーからすると、どうしても物足りないだろう。
キャリアアグリゲーション非対応
物足りない3つ目は通信環境だ。iPhone SEはiPhone 6/iPhone 6sよりも通信に関しては後退している感があり、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクのそれぞれでキャリアアグリゲーション非対応となっている。
キャリアアグリゲーションは単に最高速度が期待できるだけでなく、ふたつの電波を使っているので、安定して通信が行なえるというメリットもある。
キャリアアグリゲーション対応のiPhone 6/iPhone 6sを使っているユーザーからすると、場所によっては速度やネット接続時の反応に不満を感じてしまうかもしれない。
実際にiPhone SEを使い始めて日が浅いため、さほどネットの速度に対して不満を感じたことはないが、購入した後に「やっぱり、iPhone 6sにしておけばよかった」と後悔しないように注意しておきたい。
iPhone SEはiPhone 5sの筐体にA9や12メガピクセルカメラを積むなど「ぎゅっと詰まった高級品」であることは否定しない。しかし、安価な価格帯を狙うため、通信環境や容量などでコストを抑えているという点は、既存のiPhoneから乗り換えを迷っているユーザーとしては注意が必要といえそうだ。
今年はフルモデルチェンジの年でもある
「4インチがいい」というこだわりを持った人であれば、iPhone SEが良いかもしれないが、スペックを求めたり、目新しさが欲しいという人であれば、間違いなく、毎年秋に出てくる新製品を待つのが賢明だ。
通常、アップルは2年に1回、iPhoneのフルモデルチェンジを行なう。今年はまさにフルモデルチェンジの年であり、大幅なデザイン変更が期待できる年でもあるからだ。
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