このページの本文へ

いずれも月額制、低価格「IIJ IDサービス」「IIJ SmartKeyマネージメントサービス」

IIJ、O365対応のSSO/IDaaSと二要素認証基盤サービスを提供

2016年03月30日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は3月29日、「Office 365」など複数のクラウドサービスにおけるID管理/認証を統合し、シングルサインオン(SSO)を実現する「IIJ IDサービス」と、顧客Webサイトに二段階認証機能を付与する「IIJ SmartKeyマネージメントサービス」の、2つのクラウドサービスの提供を開始した。

 IIJ IDサービスは、各種クラウドサービスへのSSOを実現する企業向けのIDaaS(IDentity-as-a-Service)。各クラウドサービスのIDやアクセス認証を一括管理できるため、管理者の運用負荷とコストが軽減される。また、IPアドレスによるアクセス制限も可能。

 対応サービスの第一弾として、IIJの各種サービスおよびマイクロソフトのOffice 365に対応する。IIJサービスとの連携利用の場合は、初期費用無料、月額基本料金も無料(2000IDを超える場合は別途見積もり)。Office 365との連携利用料金(税抜)は、1IDあたり月額150円。Active Directory(AD)との連携が不要で、ADのライセンス費用がかからないというメリットもある。

訂正とお詫び:初出時、月額基本料金について「200 IDを超える場合は別途見積もり」としておりましたが、正しくは上記のとおり「2000 IDを超える場合は……」でした。お詫びして訂正いたします。(2016年3月30日)

「IIJ IDサービス」の概要。すべてのクラウドサービスのIDを統合管理でき、ユーザーはどのサービスにもSSOが可能

 IIJ SmartKeyマネージメントサービスは、顧客が運営するWebサイトに二段階認証機能を付与できるクラウド型サービス。ユーザーがサイトにID/パスワードを入力すると、あらかじめユーザーが登録したスマートフォンのアプリ(IIJ SmartKeyアプリ)にプッシュ通知が行われる。あとはアプリ上でアイコンをスワイプ(スライド)するだけで、二段階認証が完了する仕組み。

 アカウントは管理者ポータル上で一元管理できるため、たとえばユーザーがスマートフォンを紛失した場合には一時的に認証を拒否(無効化)することができる。また、SmartKeyアプリで表示されるアイコンやサービス名、通知メッセージなどは、顧客の運営するWebサイトに合わせてカスタマイズが可能。

 IIJ SmartKeyマネージメントサービスの利用料金は、アカウント単位で従量課金される「エンタープライズプラン」と、認証成功回数に応じて課金される「サービスプロバイダプラン」がある。初期費用はいずれも無料で、エンタープライズプランの月額料金(税抜)は基本料5000+1アカウントあたり100円。サービスプロバイダプランの月額料金は別途見積もりとなっている。

「IIJ SmartKeyマネージメントサービス」の概要。

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード