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デサントとアサヒビール開発「楽しょうサーバー」

球場の売り子さん歓喜 背負い式樽生ビールサーバーに革命

2016年03月15日 18時03分更新

文● コジマ

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 デサントとアサヒビールは3月15日、ダイナミックスポーツ医学研究所監修のもと、人間工学にもとづき設計した新型背負い式樽生サーバー「楽しょうサーバー」のバッグ部分を共同開発したと発表した。

 楽しょうサーバーは、主に野球場のスタンド、宴会場といった場所で、移動をともないながら樽生ビールを提供する際に使用される器具。樽生ビール容器(サーバー)と容器を背負うためのバッグ(サーバーバッグ)の2つの部分に分かれる。今回、開発されたのは新型のサーバーバッグ部分だ。

 サーバーは容量が10Lのものが主で、液量が満たされた状態ではおよそ20kgの重量になる。特に野球場での樽生ビールの提供は、女性が担うことが多く、負担軽減を求める声が多く寄せられていた。

 従来のサーバーバッグでは、腰ベルトによってサーバーが固定しづらい、サーバーの重心が腰より低い位置にある、という主に2つの要因から、販売スタッフは過度に前傾した姿勢で移動、販売をしているため、肩へ荷重が集中しているということがわかった。さらに、サーバーが身体に固定されていないことから、動くとタンクが揺れて身体に当たり、痛みを感じるという声もあったという。

 これらの負担を軽減するために、スポーツ用品の開発技術や健康管理に関する知識を活用した機能的なサーバーバッグを開発し、楽しょうサーバーへの採用となったそうだ。

 プロ野球ペナントレースが開幕する3月下旬から、各球場などで生ビールの提供の際に使用されるとのこと。球場におとずれた際は、売り子さんの笑顔だけではなくて、サーバーバッグにも注目してみてはいかがだろうか。


コジマ

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。生来の不器用さと心配性を周りからツッコまれつつ、原稿や取材などと格闘している。

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