このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

動画エンコードの実力からキーボードやペンの使い勝手も探る!

歴代Surfaceを比べてわかった本当に買いのモデル

2016年03月15日 11時00分更新

文● ジサトライッペイ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Surface Pro 4/Bookの特権!顔認証によるWindows Hello

 さて、最後になりましたがPro 4/Bookとそれまでのモデルの最大の違いであると言っても過言ではない、生体認証機能“Windows Hello”についてご紹介しましょう。Windows Helloとは、指紋や顔、虹彩などといった生体情報を基にログインなどに役立てるWindows 10の最新セキュリティー機能です。Pro 4/Bookでは、フロントウェブカメラの脇に赤外線センサーを備えることで、顔認証によるWindows Helloが使えます。

 この機能はなかなか伝わりづらいので設定からログインまでの一連の流れを1分50秒の短い動画にまとめてみましたので、まずはそちらをご覧ください。

 Windows Helloによる顔認証は赤外線で奥行き情報をもたすことで、同じ顔でもマスク(もちろん顔出しマスクですが)などをかぶっているとはじかれるシステムになっております。マスクをかぶって再度登録(精度を高める)すればログインできるようになりますが、こうした従来の顔認証よりも判定を厳しくすることで、安全性の高いPC運用が実現します。マイクロソフトのデモでもプリントアウトした顔をはじいてます。パスワード入力はめんどうだけど、サクッと安全にログインしたい人にはWindows Helloオススメですよ。設定もパスワードとPINを決めて、顔登録だけとお手軽です。

まとめ:Pro 4のCore i5モデルがコスパ良し、余裕があればCore i7モデル

 さて、今回の使い勝手比較を終えて、歴代Surfaceのモデルごとの僕の所感は以下のようになりました。

●Surface Pro 2
「動画エンコードでも手を抜かない放熱設計の良さ、USBメモリーからファイルコピーも最新機種に負けない高速っぷりが◎。でもタイプカバーキーボードは極めて操作しづらく、本体も重いし分厚い。買い換えならPro 4のCore m3モデルでもだいぶ快適になるはず」

●Surface 3
「動画エンコードやUSBメモリーからのファイルコピー速度を考えると、厳しい評価にならざるを得ません。ペンも同梱しないので、最安でOfficeを動かすSurfaceとして割り切って買うならOK。もちろん、買うならコスパの良いメモリー4GB&ストレージ128GBモデルで決まり」

●Surface Pro 3 Core i3モデル
「Surface 3よりははるかに動画エンコードは速いし、USBメモリーからのファイルコピーも速い。負荷をかけてもThermal Throttlingに入らないPro 3として熱で困ることはないでしょう。しかし、やはり上位機種と比べるとパワー不足は否めません」

●Surface Pro 3 Core i5モデル
「前回のベンチマークと同様、放熱設計の甘さが仇になっている印象。CPUのグレードを考えるとすごくもったいない気がするモデル」

●Surface Pro 3 Core i7モデル
「放熱設計はこちらもだいぶ甘めですが、ストレージ速度はさすがに高速。しかし、21万円超えという価格を考えると、性能的に近い13万円台のPro 4のCore m3モデルのほうが断然お買い得だと思います」

●Surface Pro 4 Core m3モデル
「Pro 4の最下位モデルながら動画エンコードもUSBメモリーからのファイルコピーもほかのシリーズの上位モデルと遜色ない優秀機。13万円台半ばという価格もお買い得な印象。でも、あと約1万6000円出すとCore i5モデルが買えると考えるとすごく悩みどころ」

●Surface Pro 4 Core i5モデル
「個人的には最も買いだなと思ったコスパの良いモデル。特に動画エンコードでは約1万6000円下のCore m3モデルにわりと大きな差をつけているので、少し背伸びしても手に入れたいと思える性能です」

●Surface Pro 4 Core i7モデル
「成績は超優秀ですが、価格は23万円台と仕事で使うには少々高価かなと思ったモデル。もちろん、Irisグラフィックスなどほかのモデルにはない魅力があるので、ゲームもしたい!という欲張りさんにはオススメ」

●Surface Book Core i7&GeForceモデル
「さすがプレミアムモデルだけあって、動画エンコードもファイルコピーもめちゃくちゃ高速ではかどるはず。USBポートの隙間ない問題は気になったけど、タイピングは抜群に気持ち良い。でも正直29万円超えはコスパが良いとは言えないので、質感などを最重要視するガジェット好き向け」

 2回に渡ってお送りした歴代Surface 10機種比較ですがいかがだったでしょうか? 検証を通して、Surfaceのモデルによる性能差や世代による機能差、使い勝手の差が細かくわかったので僕は大分満足です。触る前と触った後で最も印象が変わったのは、実はペンでした。スクリーンショット機能は単純に便利ですし、液晶に指紋がつくのは抵抗があるので通知領域からの操作などはほとんどペンを使っていました。それこそ、ペンに慣れすぎてしまってタッチパッドに指をもっていくのがおっくうになるほど“Windows内の移動手段としてのペン”にはまりました。ファイル選択などの操作も半々ぐらいの割合でペンになり、Windows PCでペンを使うことに対する違和感はほとんどなくなりました。ぜひみなさまも量販店の店頭などでお試しください。

■関連サイト
マイクロソフト Surface

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン