圧巻のアートスケープから「モンスターズ・インク」へ
3Fに上がり、最初にあるのが「アートスケープ」。これが最高!
背景画やキャラクターの絵画、ドローイングをもとにした15分ほどの映像作品だ。広い部屋、大きなスクリーンで上映されていて、リアルな音がついていて臨場感がある。まるでアニメーションの世界に入りこんだような気分になって楽しい。
アートスケープの間を抜けて廊下を歩くと、目に入るのは不思議なカラーの円。
宝石のように輝く円の正体は「カーズ」に出てきたキャラクターの目!数にしてなんと150個、すべて色も模様もちがうらしい。観客から気づかれないほどのディテールが感動を生むという、とんでもないこだわりの象徴ともいえる。
3F展示フロアは「バグズ・ライフ」からはじまる。懐かしいね~。虫の目から世界がどんなふうに見えるのか、超小型カメラの映像をもとに制作にのぞんだらしい。ふしぎなリアリティはこういうところから来てるんだろう。
その次はお待たせ、トイ・ストーリーと双璧の「モンスターズ・インク」!モンスターたちが住む、まったくの異世界を描くSFのような挑戦作だった。「ブレードランナー」みたいなアジアの風景がアニメで描かれるとかっこいいんだよねえ。
壁には初期に描かれたサリーとマイクの姿。ピート・ドクター監督が紙にマーカーでキュキュっと描いた「丸いオバケ、四角いオバケ」は最初期にできたもの。そこから数多くバリエーションがつくられ、最終形が完成したそうだ。
ちなみにマイクは最初オレンジ色だったけど「手足のついた果物」みたいというジョン・ラセターの一言でグリーンになったということらしい。オレンジだったらディズニーランドにある「マイクのメロンパン」はなかったんだろうな。
ここで絶対に見てほしいのは、ドミニク・R・ルイスが描いた「絶叫フロア」のパステル画!最初の1枚は「ドア」が並んでいない、宇宙ステーションのようなイメージ。これがほんとに美しい。窓の向こうからピンク色の光がさしこんだ紺色のフロアは、モネやモーリス・ドニ、印象派~象徴派を思わせる美しさだ。
もうさっきから文字量の枠を見ないようにしてる。えーと5000……みんなどんどん行くよ!あれっそこに見えるのはお魚ちゃん!「ファインディング・ニモ」のカクレクマノミ・ニモじゃない!?
©Disney/Pixar
