Amazonは3月3日、5年前に起きた東日本大震災にまつわる記憶を後世に残し、伝えるためのプロジェクト「記憶の継承」を発足した。
記憶の継承プロジェクトは、忘れてはいけない“記憶”をデジタルアーカイブ化し残していくという取り組み。コンテンツを無料で公開、記憶を継承するためにデジタルアーカイブ化していくことを目的とする。コンテンツは3月10日より順次、無料で公開される予定だ。
Audibleコンテンツでは、当時、小学5年生だった3人の高校生による語り部でつくられた「16歳の語り部~インタビュー版~」や、宮城県山元町山下中学校の元校長先生が語る「卒業式を終えたばかりの学校で」、福島の海岸線の松を復活するために活動しているトチギ環境未来基地さんが思いを語った「福島の海岸線の松林の復活を目指して」などがあり、Audible会員であれば、Audibleアプリのコンテンツメニュー[記憶の継承]から再生できる。
Kindleコンテンツでは、震災により自宅を失ったもののなんとかワカメ漁を再開するまでになった村上さんが、携行必須品、子供の安全、避難の際の考え方、避難所の運営、復興プロセスの優先順位、仮設住宅からの集団移転、行政との関係など、震災から5年間の経験について語った「三陸・広田半島の漁師が伝えたいこと」ほか、震災から3ヵ月後の分団員の様子を撮影した写真集や、ボランティア活動に携わった人たちの記録をダウンロードすることができる。