ファーウェイは、2月22日にドイツ・テレコムと共同で第5世代携帯電話(5G)向けのネットワーク・スライシングのデモを実施したことを発表した。
ドイツ ボンのドイツ・テレコムのラボ「5G:haus」で実施された。ネットワーク・スライシングは通信を「スライス」し、シナリオに合わせたネットワークを作ることを意味し、今回のデモはネットワーク・スライシング技術の検証が目的だったとのこと。
デモは、コア・ネットワークとRANインターフェースをスライスごとに特定・実装し、双方の管理機能によりスライスのライフサイクル管理と監視を行なうというもの。コア・ネットワークのモジュール化、コントロール・プレーンとユーザー・プレーンの分離が試され、エンド・ツー・エンドのスライシングが実現した。
同社のワイヤレス・ネットワーク担当プレジデントである汪涛(デビッド・ワン)氏は、「5Gのネットワーク・スライシングにより、単一の物理的なネットワーク・インフラストラクチャで、モバイル・ブロードバンドや垂直産業など複数の産業向けサービスに対応することが可能となります」とコメントしている。
ドイツ・テレコムとファーウェイは、5G技術の無線インターフェースやネットワーク・アーキテクチャーなどの分野で協業している。ファーウェイは2009年から5Gの実現に向けた研究開発を続けているが、今回の発表では「今後もより多くのパートナー企業と協力し、新たな5Gエコシステムの確立と、5Gの発展を推進していきます」と今後ほかの企業と協力していく方針も示されている。