トーンモバイルは、同社の端末で利用できる活動量測定サービス「ライフログ」をアップデート。8000歩および年齢に応じた「中強度」の活動を20分行なうと、標準で1日1ポイントのTポイントが貯まるサービスを開始しました。アップデートは今日17日より「TONE m15」や「TONE m14」、「PandA(2015/2014)」に対して、順次配信予定です。
Tポイントの付与には原則として、1日8000歩および年齢に応じた「中強度」の運動量(たとえば、早歩き)20分を達成する必要があります。これらの基準は東京都健康長寿医療センター研究所の青柳副部長の監修および青柳氏の「中之条研究」の成果がベースに設定されています。
中之条研究とは青柳氏を中心に東京都健康長寿医療センター研究所が群馬県中之条町において実施している住民の身体活動を毎日測定する実験のこと。2000年からの測定データから身体活動の因子である「量(歩数)」と「質(活動強度)」が、種々の健康要素に対する効果が増減することが報告されています。
そのため、今回のアップデートによりトーンモバイルおよびフリービットの各端末に標準で搭載される「ライフログ」アプリでは、ユーザーがアプリ利用時に入力する年齢から必要な活動強度を定め、歩数ともに測定できるようになりました。
ユーザーとして気になるのは健康データのゆくえ
ポイントサービスで気になるのは「そのポイントとしての対価はなんなのか?」という点です。たとえば、各店舗などでポイントを付与する代わりに、商品の購入履歴などを取得し利用者の嗜好パターンを分析し、マーケティング用途に活用しているところなどがあります。
ライフログアプリでは、歩数と運動量のほかに、消費カロリーや心拍数(TONE m15のみ)も計測、保存でき、まさしくパーソナルな情報を扱っているわけですが、トーンモバイル代表取締役社長の石田宏樹氏によれば、TONEのライフログで取得された健康データは基本的に端末内にまず保存され、ウェブでのログの閲覧、登録されている家族の記録のチェックのために、トーンモバイルのサーバーにアップされている言います。今後、ユーザーの許可を得て、東京都健康長寿医療センター研究所の研究データとしても活用していく予定もあるそうです。また「現状、サービス単体でのマネタイズの予定はなく、あくまでもTONE端末の付加価値として提供したい」(石田社長談)とのこと。
運動をはじめるきっかけにはちょうど良い?
トーンモバイルは「世界初 持っているだけで健康になるスマホ」とPRしています。スマホのセンサーを利用し、活動量をとり、その結果からユーザーに対して何かアドバイスをするようなサービスはさまざまなメーカーやデベロッパーが展開していることもあり、やや誇張的な表現ともとれますが、TONEユーザーがこのアプリのアップデートをきっかけに運動をいつもより少し運動するように気にすれば、多少の健康促進効果は見込めるのかもしれません。TONEを持ちの方は、一度端末アプリをチェックしてみてください。