IT系の方々なら、ノマドワーカーという働き方をご存知のはず。会社や自宅などの1ヵ所に縛られず、PCを持ち運んで、出先のカフェやファミレスなどで仕事をこなすスタイルのことを指す。軽量・高性能なモバイル機器が充実し、LTEのテザリングにより出先でのインターネット接続が高速化して、さらに電源を提供してくれる場所が増えたことなども影響して、実現できるようになったものだ。
筆者もライターという仕事柄、取材やインタビューが多いので、かなりのノマドちゃん生活を送っている。主要駅では、電源が使えて、机がガタつきにくく、長居しても迷惑がかかりにくそうなお気に入りの喫茶店を確保。気分転換に訪れる近所のファミレスやファーストフード店は、あまりに行きすぎて顔を覚えられてしまっているので、最近はチェーン店の居酒屋で作業していたり……。
そんなプロノマダー(?)な筆者を見込んでか、編集部からキングジムの8型ノートPC「ポータブック」のレビュー依頼が!
「ポータブック」は、約幅204×奥行き153×高さ34mmというA5サイズで約830gという軽量な本体、そして折りたたんだ状態から開くと横:約18mm/縦:約15.5mmという広いキーピッチを実現してくれる「スライドアーク キーボード」を採用している。まさにノマドワーカーにぴったりな特長を備えた逸品なのだ。OSはWindwos 10 Home(64bit)なので、様々な周辺機器もつなぎやすいのもウレシイところ。
主なスペック | |
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製品名 | ポータブック(PORTABOOK) XMC10 |
CPU | Intel Atom x7-Z8700(1.6GHz) |
メインメモリー(最大) | 2GB(2GB) |
ディスプレー(最大解像度) | 8型(1280×768ドット)、ノングレア |
グラフィックス機能 | Intel HD Graphics(CPU内蔵) |
ストレージ | 32GB eMMC(eMMC 5.0) |
ネットワーク機能 | 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n) |
インターフェース | USB 2.0端子、HDMI端子(3840×2160ドット出力対応/30Hz)、アナログRGB端子(2048×1536ドット出力対応)、Bluetooth 4.0+EDR |
メモリーカードスロット | SD/SDHC/SDXC/UHS-I対応 |
カメラ | 約200万画素ウェブカメラ |
キーボード | 85キー(日本語配列)、キーピッチ:約18mm(横)/約15.5mm(縦)、キーストローク:約1.5mm |
サウンド機能 | ステレオスピーカー(1W×2)、アレイマイク、ヘッドセット/ヘッドホン端子 |
本体サイズ | 折りたたみ時:約幅204×奥行き153×高さ34mm、使用時:約幅266×奥行き153×高さmm |
重量 | 約830g |
駆動時間 | 約5時間(JEITA 2.0) |
オフィスソフト | Microsoft Office Mobile プラス Office 365 サービス |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
ノマドといえば遊牧民、遊牧民ときたらモンゴルだ!
さて、ノマドといえば、その語源は遊牧民にある。そして遊牧民といえば、まず思い浮かぶのがモンゴルだ。
そういえば、日本ではノマドワーカーという言葉だけが定着してているのに、意外とルーツである遊牧民のことは知られていない。ノマドワーカーを名乗るくせに、遊牧民のことを知らないのはいかがなものか(知らないでしょ?)。
というわけで、飛行機内での検証も兼ねて「そうだ! 本場のノマドを取材するためにウランバートルあたりに行って遊牧民に話を聞きましょう!!!」と、担当編集さんにアツいプレゼンをかましてみたものの、2秒で却下されてしまった……。
代わりに日本で触れられるモンゴルということで、神奈川県横浜市にあるモンゴル料理店「GaLa」を訪問して、オーナーのスチン・ダライさんに遊牧民について聞いてきたのだ。
(次ページに続く)