ワイヤレス化した定番「nanoKEY Studio/nanoKONTROL Studio」
一方、小型低価格のMIDIコントローラーの言えばコルグの「NANO」シリーズが定番ですが、これもBletooth MIDIに対応して新登場。「nanoKEY Studio」「nanoKONTROL Studio」が、2016年3月下旬発売予定となっています。特にiOS系のアプリで、手軽に使える安価な入力装置を求めていた方には朗報ではないでしょうか。おっと、まだ価格は発表になっていませんが、高くはないんじゃないかなぁ。
nanoKEY Studioはバックライト付きの25鍵に、ベロシティー対応の8個のパッド、8個のノブ、KAOSSPADのように使えるXYパッドが載った、DAWの打ち込み用コントローラーです。nanoKONTROL Studioはジョクホイール、8本のフェーダー、8個のノブ、32のボタン、そしてREC/PLAYなどレコーダー用のボタンを載せた、DAWやDJソフト向けのコントローラー。
従来のnanoシリーズはUSBオンリーだったのでバスパワーで動いていましたが、Bluetoothに対応した今度のシリーズは単4電池2本での駆動となっています。いずれも操作子の数が多い割には、A4サイズのバッグに入るというサイズにまとまっていて、楽に持ち運びできそうです。
ただ、nanoシリーズといえば、叩いているうちにキーが飛んで行くといったハード的脆弱性が露見するケースもゼロではなく、それでも安いし仕方ないのかなという使い捨て感覚で使われてきた側面もあるわけですが、もうちょっとサスティナブルで環境にやさしい設計になっているとうれしいと思ったりしています。
そしてBluetooth MIDIと言えば、昨年発表された「microKEY Air」もいよいよ1月下旬発売。いずれも、25鍵が1万800円、37鍵が1万3500円、49鍵が1万6740円、61鍵が1万9980円という価格。キーボードでの演奏を重視するなら、こちらを選ぶべきでしょう。
なおコルグは、iOSのDAWアプリ「KORG Gadget」のアップデートも進めており、iPhoneやiPad Proに対応するバージョンを近日リリース予定なのだとか。ガチで攻め始めたGarageBandとのバトルも、いずれ見られるようになるのでしょうか。楽しみです。