セールスフォースやさくらとの提携、“C~F”までのサービス拡充!
ベンダーの垣根を越えた「みんなのSORACOM」が止まらない
KinesisやAzure Event Hubsと連携できる「SORACOM Funnel」
4つ目の「SORACOM Funnel」はクラウド連携を容易にする新たなオフロードサービス。汎用的なデータ転送サービスであったSORACOM Beamを補完し、認証情報とリソース指定だけで、クラウド連携を実現してくれるという。
説明とデモのために登壇したソラコムCTOの安川健太氏は、SORACOM Beamだけでは、クラウド連携がまだまだ面倒という点を指摘した。「クラウドサービスごとに異なる認証ロジック、データのバッファリング、損失時の再送などをお客様にお願いする必要があった」(安川氏)。この部分をオフロードすべく、SORACOM Fuunelではプロトコル変換や認証、バッファリング、エラー処理などのサービスを提供。ユーザーは本来開発すべき、データの収集とサービスに集中できるという。
SORACOM Fuunelでは今回ストリーミングデータの解析に最適なAmazon Kinesis Stream向け、S3やRedshiftにデータを流し込めるAmazon Kinesis Firehose向けのほか、ユーザーの要望が多かったMicrosoft Azure Event Hubs向けの3種類のクラウドリソースアダプターが用意される。安川氏はSORACOM Funnelを経由して、Azure Event Hubsにデータを流し込み、PowerBIで解析するというデモを披露した。
新サービスは本日から開始!電子書籍やアイコンセットも提供
新サービスも含め、Air、Beam、Canal、Directに関しては1年間の無料利用枠を用意するという。また、EndorseとFunnelは2月末まで無料利用が可能。もちろん、すべてのサービスは従量課金で提供され、本日以降利用可能になるという。
新サービスの発表を矢継ぎ早に進めるソラコム。玉川氏は、「今後も開発スピードを重視していく。運用コストの削減も進め、削減した部分をお客様に還元していきたい」という姿勢を改めてアピール。また、今年はグローバル進出を本格化させるほか、パートナーや開発者向けのコミュニティを重視すると説明した。
さらにPowerPointやCacooで利用できるソラコム公式のアイコンセットを提供することが発表されたほか、「年末がんばりました」(玉川氏)という入魂の電子書籍「SORACOM入門」も発売開始。玉川氏は聴衆に7月には今回の倍の規模のイベントを開催することを告げ、壇上を去った。
AWS時代に親密だったパートナーに加え、デバイスやソリューションという観点で新しいパートナーが増え、わずか4ヶ月でエコシステムは大きく拡充。ベンダーの枠を越えた「みんなのSORACOM」に成長した感がある。開発者に火を付ける新サービスも次々と投入され、国内随一のIoTイネーブラーとしてアクセルを踏み抜く勢いがますます加速しているように見える。
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
-
デジタル
IoTの異才たちがLT18連発!SORACOMのフライデーナイト -
デジタル
星の数あるIoTデバイスをつなぐSORACOMの全貌 -
デジタル
モノのタイムラインを共有できる「さくらのIoT Platform」始動 -
デジタル
卒業から1年!玉川さん、スタートアップを楽しんでますか? -
デジタル
IoTの可能性、SORACOM×スポーツでどんな未来が訪れる? -
デジタル
ソラコムはスピーディなグローバル展開に必要な資金を得た -
デジタル
IoTプラットフォーム「SORACOM」欧州でのサービス提供開始 -
クラウド
スケーラブルなIoTプラットフォーム「SORACOM」はこう作られた -
sponsored
玉川社長と振り返った「みんなのSORACOM」6年間の軌跡、そしてスタートライン