ゴム手袋に搭載し、これまで経験に頼っていた触診をデータ化といった使い方も可能に
東大、曲げても正確に測定できる薄型柔軟な圧力センサー
2016年01月27日 15時04分更新
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圧力センサーの利用例(センサー自体は透明、金色に見えるのは配線)
東京大学工学部は1月26日、曲げても性質が変化しないフレキシブル圧力センサーの作製に成功したと発表した。
ウェアラブル機器などのために身体に密着できる圧力の需要は高いものの、柔らかい素材でできた圧力センサーは曲げや歪みによってセンサーの性質が変わり、正確な測定値が取れないという問題があった。
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風船表面に貼り付けて変形させても各部の圧力を正確に測定できる
研究グループでは、柔軟なポリマーにカーボンナノチューブとグラフェンを添加したナノファイバー繊維を用い、2μ(ミクロン)という薄いフィルム状のセンサーマトリックスを作製した。柔軟性があるにもかかわらず、半径80μmまで折り曲げても正確に圧力を測定することができ、大面積でも約20ms(ミリ秒)というほぼリアルタイムな応答性を持つ。
研究チームでは、ゴム手袋に用いて圧力を測定し、これまで感覚に頼っていた触診を定量化するデジタル触診といったヘルスケアや医療、福祉などへの応用が期待されるとしている。
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