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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第151回

AQUOS、Xperia Z5、Nexus 6P 最強冬スマホのカメラ比較

2016年01月04日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

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これまでのAQUOSシリーズとほぼ同じ機能
AQUOS ZETA

 最後に各機種に搭載されているカメラの機能について述べていく。AQUOS ZETAの撮影モードには、スロー再生を楽しめる「ハイスピード録画」をはじめ、タイムラプス、銀残し、背景ぼかし、全天球撮影、翻訳ファインダー、検索ファインダーといったおなじみのモードが用意されている。マニュアル撮影も可能。

 設定を見ると、「フレーミングアドバイザー」「NightCatch」や、笑顔フォーカス、振り向きフォーカスと、AQUOSらしい機能が並んでいる。ただし見方によっては新鮮味があまり無い。

インカメラは前面下部にあるので上下反対にして撮ることに対応している。撮影モードは一通りそろっている

フレーミングのアドバイス機能などはこれまでのAQUOSシリーズと同様

エフェクトを駆使して楽しむ
Xperia Z5

 前述のように基本的な設定を網羅。とくにマニュアル設定が充実している点は上級者に満足できるだろう。一方、初心者向けという面でもエンタメ系撮影モードが多彩で、画像内に様々なエフェクト、加工を施す「ARエフェクト」「ARマスク」や動画ではなく静止画と音を保存する「サウンドフォト」、スロー再生の「タイムシフトビデオ」、自分でステッカーを作成する「ステッカークリエーター」などを用意している。

 長く搭載されている「ARエフェクト」も、エフェクトが追加され続け、自撮り用などシーンに応じて使えるものが増えてきた。もっともAQUOS ZETAと同じく、シリーズの比較的新しい機種同士で比較した場合、劇的な進化は感じられない。2年使っての機種変更、あるいは違うメーカーの機種を使っているほうがより満足度は高いだろう。

撮影モードやオリジナル撮影の豊富さはXperiaシリーズの特徴

ARエフェクトについてもさらに充実

超シンプルもサクサク撮れる
Nexus 6P

 カメラの設定はシンプルになっており、手動設定の部分が少ない。撮影モードを見ると「360°パノラマ」「パノラマ」「レンズぼかし」の3モードのみ。目玉は360°パノラマ(全天球撮影)で、以前よりもサクサクとスムーズに進み、よりキレイに合成されている印象。

 設定には画像や動画のサイズ、画質変更程度。ただしシャッターボタンの長押しでバースト撮影になり、ベストな1枚を自動的に選択する機能がある。動画撮影の切り替えは画面のスライドで行なう。

 サクサクとキレイに撮れればいい、という人には◎だが、自分で調整しつつ撮影したい人には不満。もっともこれはこれでNexusシリーズらしいとも言える。

連写撮影して自動的に最適なカットを保存するバーストモードに対応したが、基本的にはごくシンプルなカメラ機能だ

背景のボカしや全天球撮影などのモードは用意されている


実写比較が決め手
Nexus 6Pの勝ち

 ほぼXperia Z5とNexus 6Pの一騎打ち。難しいところだが、実写比較で有利なところを示したNexus 6Pを勝ちとしたい。カメラの設定項目が多くなくても、オートで普通に撮ってキレイに撮れるならとりあえず安心だ。Xperia Z5と同様に1/2.3型とスマホとしては大型センサーを採用している点も暗所撮影で威力を発揮したのかもしれない。

 一方、Xperia Z5はやはり大負けしない。カメラは力を入れている機能だけにスキが無く、自分好みの一枚を求めるのなら絶対にこちらだろう。Nexus 6Pのカメラ機能に不安を感じるなら、選びたい1台だ。

 AQUOS ZETAは撮影のスピード面で劣った感がある。スマホ全体で見ればカメラでオススメできる機種になるだろうが、最高峰機種同士で比較すると見劣る要素も出てくる。ただカメラの設定はていねいで、エンタメ寄りになっていないところは、写真を「ちゃんと撮りたい」という人に最適ではないだろうか。

 次回は最後の比較「スタミナ」テスト。3機種とも得意分野のはずでスタミナ分野の新記録を出してもらいたい。最新・最強スマホが果たしてどれだけ長持ちするのか興味深いところだ。


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