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ダイナミックドライバーのよさが出た製品

チタンドライバーのよさが際立つイヤフォン「TITAN 5」の音を解説

2015年12月19日 12時00分更新

文● 四本淑三、写真●篠原孝志(パシャ)

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MMCXリケーブル対応

 TITAN 5の外観は、TITAN 1とさほど大きな違いはありません。筐体は、ソニーの「MDR-EX90SL」以降、各社がダイナミック型のイヤフォンに使う、おなじみの形状。着脱は容易で、ノズルがドライバーに対してオフセットしているため、耳孔へ垂直に挿入する砲弾形状のカナル型より、装着安定性は優れています。

 やや重量感のある金属製のハウジングは、CNC加工されたステンレスです。アルミニウムに比べると熱伝導率が低いため、今頃のような冬の時期に着けると冷たく感じ、装着前に一瞬ためらってしまうのが、快適性の点で難と言えば難でしょうか。もちろん適当に温まってしまえば、なんの問題もありません。

DUNUとしては付属品は簡素な部類。イヤーピースは材質・サイズの違いで6ペアが付属します

ハウジング形状からもともと装着安定性は優れていますが、BOSE風のウイング型スタビライザーチップも付属します

 TITAN 1との違いは、リケーブル、つまりケーブル交換ができるようになったこと。ケーブルによる音質の差異は確認していませんが、好みの音に追い込みたいマニアック層には歓迎されるかもしれません。

 同じチタニウムの振動板を使うドライバーでも、その仕様はTITAN 1とは異なり、インビーダンスは16Ωから32Ωへ、感度は90±2dbから108±2dBへと向上し、聴感上の音量はかなり高くなっています。もともと可聴帯域外の30kHzまでカバーしていた再生帯域の上限は40kHzまで上がり、日本オーディオ協会の「Hi-Res」認証を得ています。

 当然ながら音質にもかなりの差があります。

ケーブルはMMCXリケーブル対応の着脱式。「L」「R」表示のフォントには、相変わらず中華圏のテイストが

(次ページでは、「ダイナミックドライバーのよさを味わえる音」)

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