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下町工場で作るジンギスカン缶詰が本場も納得の味になる秘密

2015年12月20日 12時00分更新

文● 四本淑三

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缶詰の「えぐ味」を取り除くハイブリッド製法

 その缶の中身も、これまたユニークな特許技術により製造されています。食材をレトルトパックの中に入れて密封し、さらにそれを水を浸した缶の中に封入して加熱する「ハイブリッド製法」と呼ばれるものです。

 加熱中に食材から発生する気体がレトルトフィルムを透過し、缶の中の水に溶け出す。それによって、いわゆるレトルト臭や、缶詰にありがちな「えぐ味」を取り除くことができるのだそうです。タニケイ(缶詰を販売しているショップ名)では、この製法でおかゆ、豆乳、仔羊肉の三種類を製造しています。

これがタニケイのマイルド仔羊肉(ジンギスカン味)。通販限定

おかゆのお米は、農家指定で仕入れた、減農薬特別栽培の魚沼産コシヒカリ。同じ魚沼産でも農家で品質が違い、試作を重ねておかゆに合うお米を使っているのだとか。豆乳は、谷啓製作所の近所にある恵比寿屋豆富店の豆乳を、そのまま缶詰にしたもの

 先のチュナ缶の取材中に「生ガキの缶詰がね、これがまた美味いんだ」「いやあ、カニなんか絶品だったよね」などと、今までに試作した結果も教えてもらいました。しかし、実際に何か食べさせてもらえるわけでもなく、取材を終えて帰宅した頃にはもう腹ペコ状態で、つい全種通販で購入してしまったわけです。

 このうち、私が驚いたのは「マイルド仔羊肉(ジンギスカン味)」でした。今年の4月以降、約半年間で60缶以上食べていると思います。すでに「ジンギス缶」とか「羽田の缶詰」とか略称で呼んでおります。

ジンギス缶32個入りを買うと、こんな感じで届きます。ログインして買うと8%引き、かつ1万円以上は送料無料で、1万2800円。ちょっと高いですが、これが1缶あたり単価で割安感のあるオーダー

ゆうぱっくで届きます。1段8個の缶が4段重ね。ゴージャス!

(次ページでは、「果たして缶詰のお味は?」)

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