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T教授の「戦略的衝動買い」 第360回

古代中国の竹簡のようにクルクル巻ける「Rolly Keyboard」を衝動買い!

2015年12月16日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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iPad Proとの組み合わせでは転倒してしまう……

タブレット専用のスタンドを使用して巨大なiPad Proも何とか自立できた

タブレット専用のスタンドを使用して巨大なiPad Proも何とか自立できた

 iPad Proとのペアリングも無事終わり、早速iPad Proの文字入力をRolly Keyboardでやってみようと思ったところ、唯一の問題点を見つけた。Rolly Keyboardのリトラクタブル・スマホスタンドではとてもiPad Proの巨体を支え切れなかったのだ。

 予想されたこととはいえ、実際にiPad Proを横置きにした低重心の状況でも、軽々と157gの超軽量キーボードを道連れにiPad Proが背面に転倒してしまう。

 幸い、我が家にはさまざまなタブレットスタンドやスマホスタンドがあったので、その中でもっとも軽量そうな二つ折りのスタンドを使用したところ、何とかうまくいった。

本当はもう少し奥行きのあるスタンドが理想だが、重さとのバランスでこれに決定

本当はもう少し奥行きのあるスタンドが理想だが、重さとのバランスでこれに決定

 想定内のハプニングはあったが、これでiPad ProとRolly Keyboard、タブレットスタンド、ペンシルのすべての合計で、モバイル重量が目標の1.1kgを切った。

iPad Proの総持ち歩き重量の目標であった1.1kgをRolly Keyboardで実現した

iPad Proの総持ち歩き重量の目標であった1.1kgをRolly Keyboardで実現した

iPad Proのディスプレーなら、実際のソフトウェアキーボードも、折りたたみ系キーボードよりキーサイズもデカくて入力は楽だ。あとはクリック感のみなのかも……

iPad Proのディスプレーなら、実際のソフトウェアキーボードも、折りたたみ系キーボードよりキーサイズもデカくて入力は楽だ。あとはクリック感のみなのかも……

 実際にiPad Proでさまざまな外付けキーボードを使ってみたが、本体のみで700gを超える大型タブレットは、極めて使い勝手はいいのだが、その重量は本当に携帯アイテムたるかどうかははなはだ疑問でもある。

 できることなら、キーボードなどの余分なモノは一切携帯せず、本体だけを持ち歩き活用するべきものだろう。あえてキーボードを装着するのであれば、iPadが登場した頃に一時流行った“貼り付けキーボード”の出番なのかもしれない。

昔、筆者がiPad miniで使っていたラバー製の貼り付けキーボードの出番かも!

昔、筆者がiPad miniで使っていたラバー製の貼り付けキーボードの出番かも!

 貼り付けキーボードは、iPad液晶画面上のソフトウェアキーボード位置に貼り付けて主観的入力感を改善するラバー製の商品だ。総重量の増加がキーボードの同時携帯を躊躇させるiPad Proにこそ向いた商品かもしれない。

デザインセンスもモビリティーも兼ね備えた
良品キーボード

LGのRolly Keyboardは、優れたモビリティーと眼からウロコの機構を実現。間違いなく「ThinkPad 701c」(バタフライ)に次ぐデザインセンスの良品キーボードだ

LGのRolly Keyboardは、優れたモビリティーと眼からウロコの機構を実現。間違いなく「ThinkPad 701c」(バタフライ)に次ぐデザインセンスの良品キーボードだ

 本来、キーボードがなくても十分操作できる昨今のICT機器において、キーボードは文字入力の快適さだけを追求する補助アイテムである。それでも、デザインセンスとモビリティー、贅沢を言えば、チャーミングなエレガントさは必要だろう。

 古代中国の竹簡のようにくるくると巻いてスリムな形状になるRolly Keyboardは極めてモビリティーに優れている。

 また“なんちゃって”ではない奇想天外なくるくる巻き機構デザインはグッドセンスだ。筆者的には、真っ二つに割れるだけの味気ないキーボードより、はるかに素晴らしい発想だとは思うが、展開動作のエレガントさに関しては意見が分かれるかもしれない良品だ。

T教授

今回の衝動買い

アイテム:LG「Rolly Keyboard」

価格:アマゾンにて1万5980円で購入


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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