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手ごろな価格でハイスペック

RAW現像が快適で12万円台と激安な「MDV-GZ7711B」がヤバい!

2015年12月11日 19時00分更新

文● 加藤 勝明 編集●ASCII

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内部構成はシンプル。BTOでハイエンドなGTX 980をプラス4万2900円で装着可能な拡張性を備えている。

 手ごろな予算でハイスペックなPCが欲しいが、最近のデスクトップPCはデザインが“濃過ぎ”てちょっと……という人にオススメなのがマウスコンピューターの「MDV-ADVANCE」シリーズだ。特にこの「MDV-GZ7711B」は、仕事から趣味まで、どんな作業でも高レベルにソツなくこなすスペックを備える一台だ。

USB 3.0は背面に4基(前面は2基)と十分な拡張性をもつ。ディスプレー出力は2ヶ所(バックパネルとグラボ側)にあるが、本機の場合基本的にグラボ側を使用する。HDMI 2.0対応なのでHDMIケーブル1本で4K@60Hz出力も可能だ(要対応ディスプレー)。

 基本構成はCore i7-6700とGeForce GTX 960。どちらも最新現行モデル、かつ省電力動作なのに処理性能が高いことで鉄板の人気を誇る組み合わせだ。このスペックがあればPCゲーム用としても十分通用する。例えば「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」ベンチではフルHD&最高画質で7030スコアーと、快適プレーが可能なパワーを備えている。

 だが、本機の能力をゲームだけに使うのも勿体ない。Hyper-Threading対応のCore i7のメリットを存分に活かせるRAW現像や動画編集といったクリエイティブ系用途でも非常に優秀だ。今回はCPUにCore i7-4790、メモリーにDDR3を搭載する以外は本機とスペックがほぼ共通の前世代モデル(MDV-GZ7600B1)を用意し性能を比較してみた。

クリエイティブ系作業に使える? その実力やいかに

 まずはRAW現像の定番「Lightroom CC 2015」で200枚のRAW画像を読み込ませ、各々にレンズ補正をかけた後、シャープネス(光沢紙)をつけながら最高品質のJPEGに書き出す時間を比較した。CPUの定格クロックはCore i7-4790の方が6700よりわずかに上(3.4GHz対3.6GHz)だが、CPUの基本処理性能は世代の新しいCore i7-6700の方が上。さらにメモリーも帯域の太いDDR4メモリーを使っている等の条件が重なり、前世代モデルを1分以上引き離している。

Lightroom CC 2015によるRAW→JPEG書き出し時間。シャープネス処理等が入っているぶん、CPUパワーの差が結果に表れている。

 もうひとつ「Premiere Pro CC 2015」を使って編集した4K動画を「Media Encoder CC 2015」で1本の4K動画にエンコードする時間を比較してみた。合計1.9GBの4K動画や音楽を最終的に2分20秒の4K(H.264形式)に出力している。Premiere Pro CCの場合レンダリングにGPU(CUDA)パワーも使えるので、まさに本機にうってつけ。こちらでも前世代モデルよりも短時間で作業を終えている。

Premiere Pro CC 2015環境で4K動画を編集・エンコードした結果。ここでもCPUパワーに勝るMDV-7710Bが短時間で処理を終えている。

デュアルディスプレー環境にも十分なスペック

 本機をクリエイティブ系作業用に導入するなら、ぜひ挑戦して欲しいのがデュアルディスプレー環境。RAW現像や動画編集アプリは多数のパレットを同時に開いて作業を進めることが多いが、1画面環境だとパレットのぶんメインの画像が小さくなるし、現像の前後比較になると表示がさらに小さくなる。だがマルチディスプレーなら片方の液晶を作業用として使い、もう片方を比較画像を大写しにする等の工夫ができる。細部をクローズアップしながら作業するなら、断然マルチディスプレーが有利だ。

デュアルディスプレーならメインの作業用(右)とサブの比較画像表示用(左)に分けるのがオススメ。Lightroom CC 2015ではサブディスプレーは比較画像のほか、サムネール一覧(グリッド)表示や作業中画像の拡大表示等に切り替えることも可能。

動画編集(図はPremiere Pro CC 2015)の場合は片方をプレビューに、片方をタイムライン等のパレット表示用にすると効果的。プレビューが大きくなるので細かいディテールの確認がしやすい。

 これだけの機能とスペックを備えていながら、直販価格は12万4800円(税別)とお買い得なのも本機の魅力であるが、さらに本機を魅力ある一台にしたいならストレージの強化も検討しよう。標準構成は1TBのHDDのみになっているが、OSやアプリ起動時のサクサク感、あるいはRAW現像でのサムネール生成速度を快速化したいなら、BTOで120GB SSDが1万円弱、M.2 256GB SSDが3万円弱で追加できるのでオススメだ。

 仕事・遊び・趣味にと用途を選ばないパワーを備え、さらにデスクトップ機なのでドライブや拡張ボードの追加も容易。長く使える一台を探しているなら、ぜひ最初に検討して頂きたい一台だ。

主なスペック
CPU Core i7-6700(4コア/8スレッド、3.4~4GHz)
グラフィックボード GeForce GTX960(2GB)
メモリー 8GB(PC17000 DDR4、8GB×1)
ストレージ 1TB HDD
光学ドライブ DVDスーパーマルチ
インターフェース Display Port出力×3、DVI-I出力、USB 3.0×6、 USB 2.0×2、マルチカードリーダー、ギガビットLANほか
サイズ/重量 約幅190×奥行き490×高さ410mm/約10.3kg
OS Windows 10 Home(64ビット)

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