自動録画機能はソニーの「おまかせ・まる録」が優秀
新番組の自動録画は各社力を注ぐ
ここからは項目ごとに各モデルの実力を見ていく。まずは自動録画。ジャンルやキーワードの組み合わせで該当する番組を探して自動的に録画する自動録画機能は、各社ともに採用しており機能的な差は少ない。
仕事柄、各社のBDレコーダーを使ってきた経験を踏まえて判断すると、自動録画機能としてはソニーの「おまかせ・まる録」の番組探しの能力の高さはかなりのもの。自動録画に注目するならば、ソニーとなるだろう。
もうひとつ注目したいのが、シャープの「ドラ丸」とパナソニックの「新番組おしらせ」機能。どちらも新番組を対象とした番組告知、自動録画機能を備えている。
ドラ丸は、連続ドラマとアニメに特化していて、その後の番組管理なども一通り行なえるのでドラマ好きやアニメ好きには利便性が高い。
新番組おしらせは、ジャンルを問わず新番組をまとめてリストアップする機能で、番組予約も簡単。また、番組表でもその日の新番組をピックアップ表示するので万一の録画し忘れを防ぐこともできる。番組改編期の新番組で第1話の録り忘れを防ぐのに役立つだろう。
なお、ソニーや東芝の自動録画でも、キーワード設定で新番組を登録しておけば、ほぼ同等のことは可能。ひと手間必要だが、自動録画使いこなしの基本テクニックでもあるので、登録しておくといいだろう。
このほかソニーには、あらかじめ設定したジャンルやキーワードで抽出した番組をリストアップできる「My! 番組表」やユーザーの録画ランキングを表示する機能なども備える。自動録画機能ではないが、興味のある番組や人気の番組を抽出して手軽にチェックできるので、録画予約では役立つ機能と言える。
配色や文字サイズがちょうどいい
番組表が見やすい東芝のレコーダー
続いては、通常の録画予約機能。録りたい番組をいかに手軽に探し出せるか、余計な手間無しで録画できる自動録画などについてチェックしていく。
まずは番組表を確認。番組表の見やすさは番組探しの重要なポイントと言えるだろう。パナソニックはオーソドックスな作りで、ジャンル別の色分け表示や、表示番組数の切り替えも細かく行なえる。
機能的にはまったく不満はないのだが、文字のサイズが大きめで番組のタイトルが省略されてしまうことが多い。番組表の上部にタイトルが表示されているのだが、いちいち番組表から視線を外すことになるのでちょっともどかしい。テレビの大画面化も進んでいるので、もう少し文字サイズを小さくしてもいいと思う。
東芝は今秋のモデルからGUIのデザインを改良し、同社の薄型テレビと配色やデザインを揃えたものになっている。それに合わせて視認性も改善。番組名をより読みやすくしている。文字サイズも変更が可能で、タイトルが省略されることなく表示されるのもいい。ジャンル別の色分け表示は色味がやや薄めで色によっては区別が付きにくいこともあった。
シャープの番組表は、選択したチャンネルが拡大表示されるなど独自の機能が盛り込まれている。文字サイズも適正で視認性は良好。ジャンルの色分けは色使いがはっきりしているので見分けやすいが、人によっては目がチカチカするなど好みは分かれそう。また、設定により、番組表と同時に予約リストを表示することも可能。すでに予約済みの番組かどうかを確認したい場合に便利だ。
ソニーは大きく印象が異なる黒地に白文字の番組表。黒地の部分には視聴中の放送が表示されるのだが、あまり視認性がよいとは言いにくい。番組表示体は読みやすく、色分けもはっきりしていて判別しやすい。配色が彩度の低い色を使っているので目がチカチカすることはないが、印象としてはやや重苦しい感じもある。
いずれも実用性では十分と言えるのだが、筆者の好みを含めてジャッジすると、東芝の番組表が良好と感じる。サイズは小さいが視聴中の番組が確認できる点ではパナソニックも使い勝手はいい。その点では2画面機能で視聴画面+番組表の同時表示ができるシャープも便利だが、2画面操作に慣れる必要はある。
(次ページに続く、「長時間録画で選ぶなら 最大15倍のパナソニック」)
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