巨大CPUクーラー「グランド鎌クロス3」を載せたい
天板を外すくらいでも十分な印象だが、CPUを冷やすといえばデスクトップ向けCPUクーラーだ。分解もしやすいことだし、ここではCPUクーラーを載せてみることにした。
選んだCPUクーラーは、サイズ製の「グランド鎌クロス3」。完全に筆者の趣味であり、見た目で選んだ。もちろん、グランド鎌クロス3は、グランド鎌クロス2同様にビジュアルインパクトに負けない冷却性能を持つので、とてもオススメのCPUクーラーのひとつだ。
まず取付にあたって問題になるのは、LIVA Core側のクーラー設置面積だ。グランド鎌クロス3でCPUが接触するベース部のサイズを計測すると38×38mmだった。一方、LIVA Coreのヒートシンクを外し、 Core M-5Y10cが見える状態にした状態のスペースは短辺方向が約34mmで、そのままではCPUクーラーをセットできない。
そのため、上げ底が必要になる。そこで用意したものは、短辺30mmのアルミキューブ×2だ。これをふたつ並べて、Core M-5Y10cとDDR3Lメモリーを冷やすことにした。
注意点としては、 Core M-5Y10cよりも周辺のチップのほうが背が高いため、アルミキューブをそのまま載せるとあっさりショートして故障してしまうことだ。絶縁処理は忘れずに! 筆者はこれを怠ったため、ここでLiva Coreを1台破壊してしまった。以降の画像は2台目のLIVA Coreなのである。
もりっと冷えると考えていたのだが、先のファン直付けに近い状態には及ばない結果になった。
Core M-5Y10cとアルミキューブ間の熱伝導シートの性能もあれば、さらにアルミキューブ自体の熱伝導性能もあるので、この結果は致し方ない。
しかし、未改造時よりもしっかりと冷えるので、名状しがたい超小型PCにロマンを感じるのであれば、今回のデータを元に、さらなる高みを目指してみるのもいいだろう。今回はテープとのりで接着しただけだが、CPUとクーラーをしっかり圧着させれば、もっと冷却性能が上がるかもしれない。
なお、アルミキューブだけの状態にしてもけっこう冷えたため、デスクトップ向けCPUクーラーへの換装は、ただただロマン度が高いだけだ。
とまぁ、少し手を加えるだけで、十分に空冷可能だと分かった。未改造時の温度がどうにも許せないのであれば、USB駆動のファンをひとつ近くに置いておくだけでも十分に冷却できるハズだ。また結果からすると、CPUクーラーを設置しても目立つ冷却効果はないのでロマンの世界だといえる。
ファンレスでのゼロノイズ駆動を思い切って捨てて、空冷に挑戦してみたが、これではファンノイズが発生するわりには冷却性能が変わらないロマンPCで終わってしまう。
そこで次回は、ファンレスかつ安価に冷却できる油没冷却に挑戦してみよう。
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