シャープは、液晶テレビの生産拠点である栃木県矢板市の栃木工場の様子を公開した。現在、第1工場では同社のフラッグシップ製品である4K-NEXTや、4Kプレミアムといった4Kテレビを生産。10月末から受注活動を行なっている8K映像モニター「LV-85001」の受注生産も行なっている。液晶テレビのマザー工場とする栃木工場の取り組みとともに、同社の液晶テレビ事業を追った。
シャープ栃木工場は、1968年にカラーテレビの専門工場として操業。その後、ビデオレコーダーなどの各種AV機器や、かつて8bitパソコンとして人気を誇ったX1シリーズなども生産した経緯があり、同社のAV機器の主力工場に位置づけられてきた。
総敷地面積は、東京ドームの約7倍となる32万6300m2(約10万坪)。現在第1工場では、液晶テレビ「AQUOS」の組立生産、第4工場では基板の生産を行なっている。また、技術センターでは、AQUOSを開発・設計している。なお、第2工場、第3工場では生産は行なわれていない。
ちなみに、同工場の住所は「早川町」。創業者の早川徳次氏の名字であり、かつては早川電機工業といっていたことからもわかるように、シャープのために制定された町名だ。栃木工場が、シャープにとっても、矢板市にとっても重要な拠点であることがわかるだろう。