日本IBMは11月27日、あらかじめ設定したルールに基づいて業務を自動化するソフト新版「IBM Operational Decision Manager V8.8(以下、ODM)」を発売した。IoTに対応するため、スマホやセンサーの「位置」に基づいたルール設定が可能になっている。参考価格は612万5000円(税別)。
ODMは、BRMS(ビジネスルール管理システム)。搭載されたルールエンジンにより、ビジネスプロセスを自動化する。具体的に、クレジットカード不正取引の防止や顧客窓口対応、通信会社の料金計算、保険会社の査定業務などの効率化を支援しているという。 今回の機能強化では、車や飛行機などの移動体や、顧客の位置情報といった地理データから設定したルールを基に、アクションを自動化できるようになる。
例えば、センサーを取り付けた荷物やスマホを持った顧客が特定のエリアに入った場合に自動でメールアラートを送信するといった処理を自動化する。このように、モバイル端末やセンサーとODMを組み合わせることで、ルールに合致する一瞬をとらえ、自働にアクションにつなげ、顧客に豊かな体験を提供できるという。
併せて、設定したルールが正しく動作しているかを検証するテストツールの機能を拡張。プログラミングすることなくルールを検証し、エラー発生時に容易に原因を特定できるという。
さらに月額課金制でODMを提供するクラウド版も提供開始。SoftLayerデータセンターの高い可用性と24時間365日のサポートを提供する。クラウド版の価格は月額72万5300円。